〒602-8342 京都府京都市上京区上長者町通り千本西入る五番町172
上映開始 朝 12時00分
から
上映終了 夜 9時30分
まで
年中無休
(1月1日、2日は除く)
入場料金 600円
2階席は追加100円
★JR 京都駅から
市バス50番(二条城・北野天満宮・立命館大学前行)
千本中立売を下車して徒歩5分、
または
市バス206番(四条大宮・建勲神社・大徳寺行)
千本中立売を下車して徒歩5分。
★阪急 四条大宮駅・四条烏丸駅・四条河原町駅・JR 二条駅から
市バス46番(四条大宮・上賀茂神社前行)
千本中立売を下車して徒歩5分、
または
市バス201番(四条大宮、千本今出川行)
千本中立売を下車して徒歩5分。
★京阪 三条京阪駅から
市バス10番(御所・北野天満宮・仁和寺行)
千本中立売を下車して徒歩5分。
二条駅から、西陣の歴史ある映画館千本日活までのウォーキングレポートをお届けします。
千本通を北上する約1.5km、徒歩で20分ほどの道のりです。
かつての平安京のメインストリート「朱 雀大路」であったこの通りは、現在も生活感と歴史が混在する興味深いエリアです。
JR二条駅 スタートは JR二条駅の東口。大きな木造トラスの大屋根が印象的です。
駅を出てすぐ、千本通を北へ歩き始めます。ここから千本通をひたすら北 へ向かいます。
沿道には新しいマンションやお店が並びますが、少し歩 くと「千本旧二条」や「千本丸太町」の交差点に差し掛かります。このあたりは交通量も多く賑やかで す。
千本日活 千本丸太町の交差点を少し越え、上長者町通を西に入ってすぐのところに、
目的地の千本日活があ ります。
● 外観: 昭和30年代にタイムスリップしたようなレトロな建物が現れます。
● 特徴: かつての映画街・西陣に残る最後の映画館として知られ、現在は成人映画を上映してい ますが、その建物の佇まい自体が地域の歴史遺産のような存在感を放っています。
上映中作品
京都市上京区上長者町通り千本西入る五番町周辺の歴史 1. 平安時代:大内裏(だいだいり)の東端 千本通りは、かつての平安京のメインストリートである**「朱雀大路(すざくおおじ)」**にあたります。 ● 五番町周辺は、当時の天皇の住まいや官庁が集まった「大内裏」の北東部、あるいはそれに隣 接する場所に位置していました。 ● 今でも周辺の地名(聚楽廻など)に、後の豊臣秀吉による「聚楽第」の面影が残っていますが、 平安時代から都の枢要な場所であったことは間違いありません。 2. 五番町遊廓(ごばんちょうゆうかく)としての歴史 五番町を語る上で欠かせないのが、かつて存在した**遊廓(色街)**としての歴史です。 ● 起源: 江戸時代、西陣織の隆盛とともに、職人や商人たちが集まる娯楽の場として発展しまし た。 ● 特徴: 京都の「七科(ななはん)遊廓」の一つに数えられました。島原のような格式高い遊廓に比 べ、西陣の旦那衆や職人が日常的に利用する、より庶民的で活気のある街だったと言われて います。 ● 文学の舞台: 作家・水上勉の代表作『五番町夕霧楼(ごばんちょうゆうぎりろう)』の舞台としても 非常に有名です。水上自身が幼少期にこの近くの寺に預けられていた経験をもとに、遊廓で働 く女性の悲恋を描きました。 3. 「映画の街」千本通 明治から昭和中期にかけて、千本通り(特に今出川から丸太町の間)は、京都を代表する繁華街・歓 楽街でした。 ● 京都のハリウッド: かつて千本通には多くの映画館や寄席が立ち並び、東京の浅草のような賑 わいを見せていました。 ● 千本中立売との繋がり: 近くの千本中立売交差点周辺は、日本映画の父といわれる牧野省三 らが活躍した地でもあり、映画文化が深く根付いていました。 ● 現在: 今も残る「千本日活」などの建物は、その当時の「映画の街」の熱狂を今に伝える貴重な 遺構といえます。 4. 西陣織と職人文化 五番町は地理的に「西陣」の南西端に位置します。 ● 周辺には織物工場が多く、かつてはどこからともなく機織り(はたおり)の音が聞こえてくる街で した。 ● 五番町の飲食店や娯楽施設は、これら西陣の産業を支える人々の憩いの場として機能してき ました。 現在の五番町周辺 1958年(昭和33年)の売春防止法施行により、遊廓としての歴史には幕が下ろされました。現在は静 かな住宅街となっていますが、路地の入り組み方や、時折見かける古い建築物の佇まいに、かつて の面影を感じることができます。 周辺の歴史スポット ● 千本中立売: かつての興行街の中心。 ● 引接寺(千本ゑんま堂): 近くにあり、平安時代からの歴史を持つ、死者の送り地としての信仰 がある場所です。 ● 大報恩寺(千本釈迦堂): 本堂が京都市内最古の木造建築として知られています。
かつて京都市上京区の**千本中立売(通称:千中)**界隈は、日本映画の父・牧野省三が拠点を置 いた「映画のまち」として、新京極と並ぶ京都の二大歓楽街「西陣京極」として空前の繁栄を誇ってい ました。 昭和30年代の黄金時代を中心に、千本中立売交差点を中心とした半径数百メートル以内にひしめ き合っていた主な映画館や演芸場を整理して詳しくあげます。 1. 主要な映画館(五社系列など) 当時、千本通沿いには大手映画会社の封切館や二番館が並び、西陣織に携わる人々や近隣住民 で昼夜を問わず賑わっていました。 ● 千本座(千本日活館):千本一条上ル。牧野省三が経営した伝説的な芝居小屋が前進で、後に 日活の直営館となりました。 ● 千本松竹(西陣松竹):千本中立売下ル。松竹の封切館として、美空ひばりや高橋貞二などの 作品で人気を博しました。 ● 西陣東映:千本中立売下ル。東映の黄金期、中村錦之助や大川橋蔵の時代劇を求めるファン が詰めかけました。 ● 西陣大映:千本中立売上ル。もとは「福の家」という劇場。市川雷蔵や勝新太郎の映画が上映 されました。 ● 西陣昭和館:千本中立売上ル。浅田次郎の小説(映画)『オリヲン座からの招待状』のモデルと なった映画館として非常に有名です。 ● 千中劇場:千本中立売付近。後にストリップ劇場の「千中ミュージック」へと転身しましたが、か つては映画を上映していました。 ● 西陣キネマ:千本通一条付近。もとは「大黒座」という芝居小屋。洋画や邦画の二番館として親 しまれました。 ● 五番街東宝(現:千本日活):上長者町通千本西入ル。1961年に開館。現在も「千本日活」として 現存する、当時の面影を残す貴重な建物です。 2. 演芸場・芝居小屋(実演・寄席) 映画が普及する前からの伝統を引き継ぎ、実演や落語、軽演劇が行われていた場所も多くありまし た。 ● 千本京極:西陣京極の中心にあった演芸場で、漫才や落語などが演じられていました。 ● 京山亭:後の千中劇場。寄席として落語などを提供していました。 ● 長久亭(長久座):千本一条付近。芝居小屋から後に映画館(長久座)となりました。 ● 西陣劇場:千本出水付近。もとは「大栄座」という芝居小屋で、映画と実演の両方が行われてい ました。 西陣京極(千中)の特徴と風景 当時のこのエリアは、ただの映画街ではなく、独自の活気がありました。 項目 当時の様子 客層 西陣織の職人が仕事終わりに立ち寄ることが 多く、夜遅くまで営業していました。 市電の風景 千本通と中立売通には市電(京都市電)が走 り、交差点の「千本中立売電停」は乗降客で 溢れていました。 映画館の数 昭和30年代には、この狭いエリアに10館以上 の映画館が密集していました。