卒業生's VOICE 

~URAWA REIMEI LIFE~

2023年卒(3期生)

特選コースⅠ類

浅井 祥太郎さん

国立を受験するというモチベーションを保つことができたのは学習環境のおかげです。

 北海道大学を選んだ理由は、両親が北海道出身で何度も帰省する内に北海道での大学生活に憧れるようになったことです。1年生のはじめから定期テストの勉強はしっかり行っていましたが、受験を本格的に意識し始めたのは高校2年生からです。「そろそろ勉強を本気で始めよう」というクラスメイトが増え始め、自然と私も行動していた気がします。コロナ禍で図書館の自習室などが制限されてしまっている中で、学校が休日も開放してくださり、勉強できる環境を整えてくれました。周りも勉強を頑張っているのでモチベーションを保ちやすかったです。自分ひとりでは怠けてしまったり、ここまででいいかなと妥協してしまったりするけれど、隣で集中して勉強している友達を見て「負けてられないな」と思うようになっていました。これから国立大学を目指す後輩達に伝えたいのは、科目数が多いので早くから受験勉強を始めることです。勉強の大半は英数国に費やすことが大事です。そしてなにより基礎固めが一番大事です。色々な参考書が世の中にはありますが、自分で定めたこの1冊を極めるという意識で繰り返し取り組むことが一番の基礎固めになります。学校の授業の予習・復習をしっかりやることで予備校や塾に通わず北海道大学に合格することができました。

進学先:北海道大学法学部

特選コースⅠ類

長尾 珠里衣さん

盲導犬の育成という夢を追いかけるのも一人ではできなかった

 私はボランティア活動をきっかけに、視覚に障害がある方について学びたいと考えるようになりました。そのため福祉の中でも盲導犬の育成やさまざまな障害に対して焦点を当てている筑波大学にとても強く惹かれました。筑波大学を志望校に考え始めたのは一年生の終わり頃でしたが、先生方は否定することなく常に応援し続けてくださって、私にとって一番の原動力になりました。私は合唱部に所属していたため、その両立に悩んだ時期もありました。三年生になってからは、友達が自習している中、部活に行くという状況に焦りも強くありました。しかし「部活終わりに閉校時間まで自習する」という自分なりのルーティーンを作ることで、勉強時間の確保に努めました。そのため放課後でも気軽に先生方に質問でき、20時まで自習ができる浦和麗明高校の学習環境にはとても感謝しています。

 私はライバルと競い合い、励まし合うことで、受験に対するモチベーションを維持させることができたと感じています。受験は友達と仲良くしているだけでは成功しませんが、一人で走り続けることも、とても辛いことでしょう。人生に一度しかない高校生活3年間、部活と勉強にメリハリをつけ、どちらも全力で楽しんでください。

進学先:筑波大学人間学群障害科学類

特選コースⅠ類

河村 有吾さん

解き方を覚えるよりも数式の証明や事象の根本的理解が必要だと気づきました。

 私は合唱部に所属しており平日の放課後は毎日練習でした。部活が終わったら切り替え、クラスに残って勉強か自宅近くの図書館で勉強しました。大変だったことは気持ちの焦りです。3年生の夏休みになると部活を引退している友人も多く、彼らは受験勉強に専念していました。私は3年生の文化祭が終わった後に引退だったので、友人に遅れをとってしまっている、という焦りを感じていました。しかし先生方が親身になって教えてくれたり、話を聞いてくれたりしたことで第一志望がブレることはありませんでした。筑波大学を志望した理由は大学の穏やかな感じの雰囲気、麗明にいらっしゃる筑波大学出身の先生たちの人柄の良さ、大学2年生から自分の専門を決めることのできる総合学域群の存在に惹かれたことに加え、自分にとって頑張って勉強しないと合格できないチャレンジ校だったことです。

 勉強を通じて学んだことは「勉強に対する向き合い方は柔軟な方が良い」ということでした。私は、数学の問題を解くより数学の証明を見て根本理解をすることが好きというように、知識の根っこを知らないと気がすまない性格で、問題演習も毎回疑問が出てきてしまい進みが遅かったと思います。自分の性格を尊重しつつ、問題を解く時は問題を解くことのみに集中するという考え方を取り入れると問題演習にかける時間が減りました。勉強のスランプになるのは考え方のレパートリーの少なさに問題があるかもしれません。自分の考え方を大切にしつつ、課題を解決する思考パターンを導入すると良いと思います。

進学先:筑波大学総合学域群

特選コースⅠ類

田島 唯衣さん

朝学習・放課後学習を継続することだけを考えていました。

 工夫したことは特になく、朝早起きして学校に行って自習、放課後残って勉強するだけという継続のみを3年間やりとげました。模試の結果ベースでひとつ上のランクの大学という理由で目指していましたが、なかなか判定は良い結果が出ませんでした。それでも塾に行くという選択肢はなく、学校を活用して学習を続けることができました。浦和麗明は勉強する生徒をしっかりサポートしてくれます。私は勉強を強制されるとやる気を失う性格なのですが、勉強を強制されたと思ったことはありません。小テストは多いですが、受験期も含めてどうしても自分がやりたい勉強に集中してしまいがちなので、授業で小テスト→再テストの流れがあるとやらざるをえないのは結果的によかったと思っています。追試を受けている時は「もっと他の勉強をやりたいのに!」という思いもありましたが、英語の小テストも最低限これができないと入試で点数がとれないので、そこへ導いてくれていたのだと今なら分かります。勉強は継続が重要です。模試の判定は気にする必要ありません。特に、良い判定に浮かれないようにしてほしいです。模試の判定でB判定を出したことがありますが、合格したわけではありませんし、たまたま点数がとれただけということで浮かれて手をゆるめてしまいかねません。実際共通テスト本番でボーダーに届いておらずものすごく焦りましたがやることは変わらないので、受験直前まで学校を利用して学習のルーティーンを守っていました。将来は生徒の心と体の両方をしっかりサポートしてあげられる養護教諭を目指しているので、大学で教育心理学や体のつくりについて専門的に学んでいきたいと思っています。

進学先:千葉大学教育学部養護教諭コース

特選コースⅠ類

宮脇 理一郎さん

効率を重視するならまず多くの情報に触れること、そこから一冊を選び、極めることが大事です。

 浦和麗明に入って、運動は得意ではなかったけれど卓球部を続けながら勉強に取り組みました。勉強だけをひたすら頑張れる人はごくわずかだと思いますし本当に尊敬します。私にはそれはできないと思っていたので気分転換や適度な運動が必要だなという感覚で部活動を続けていました。しかし、部活を通して気づいたことは瞬時の判断力というものは勉強だけでは育たたないということです。相手がどんなことを考えているか、どんな嫌なことをしてくるかを考えながら最適解を探していくという思考スピードは卓球の中で鍛えられていて、理数系の問題にも通ずるものがあると感じています。問題文を読んでから出題者の意図を汲んで、計算やプロセスを考える前に答えだけが見えてくることもありました。記述式の大学受験ではあまりうまくいきませんでしたが、マーク式や選択肢のある問題の大学入試ではこの思考は大いに役に立ったと思います。

 数学や物理、化学はどんな参考書がいいかと友人と相談したことがありますが、とにかく時間をかけて色々な参考書を手にして多くの問題に目を通してみました。そこから「この一冊を極めよう」を決めました。その一冊は人によって違うと思うので一概には言えませんが、授業の中で先生が大学入試の難題を多く紹介してくれて、問題を解くために必要な力は難しい問題を繰り返し解いていく中で培われるのだと確信しました。私はかなり難しい問題集を選択して苦戦しましたが、朝学習や放課後、土日に開放された自習教室を活用してとにかく時間を費やしました。色々な問題集に手を出しがちですが、効率を重視するなら問題集選びに時間をかけて一冊を選定してそれを繰り返し解くことが大事だと思います。浦和麗明の先生達も一冊を極めるということを非常に推奨しているので私には合っていたと思います。

進学先:慶應義塾大学理工学部学門A

特選コースⅡ類

川﨑 優杜さん

中学・高校を通して塾に通わずに学校だけで学習はできるということを示せた。

 浦和麗明を選んだのは自宅から近いことと、最近勢いのある高校として中学校の先生から勧められたことが主な理由で、塾や予備校に行かずに大学受験に臨めると考えたからです。コツコツ続けるのはとても大変なことだと思いました。私は1年生、2年生のころから少しずつ続けて3年生での負担を減らそうとしていましたがそれでも受験期はかなりきつかったです。英単語帳では1年生、2年生のうちに共通テストレベルの単語は覚えて、3年生になってからすぐ長文演習に取り組めるようにしていました。浦和麗明を選んで良かったところは校則が厳しめですが、その分落ち着いた友人が多く、落ち着いた雰囲気で授業を受けることができたことです。また、授業のわかりやすい先生が多くいらっしゃったことと、放課後の質問対応なども長く時間をとってくれたことで、安心して勉強することができました。

 中学から高校を通して塾へは一度も通いませんでしたが、質問のしやすい環境と学習しやすい環境があれば学校だけで十分だと私は思っていました。大学選びについては、理科大の大学院進学率の高さと自宅からの通いやすさに惹かれて志望しました。また校舎の綺麗さや教授のレベルの高さも凄く、楽しい学生生活を送れると思ったからです。ここは高校を選んだ理由と似ている気がします。一人で学習が進められる人はどこでも成功できるかもしれませんが、分からないところは専門家に聞くということが一番効率いいと思います。

進学先:東京理科大学創域理工学部情報計算学科

特選コースⅢ類

鈴木 真香さん

部活を3 年間続けることができたのも部活と勉強を両立しようとする仲間がいたおかげです。

 私が高校選びする時はあまりまだ進学実績自体はそれほど良くありませんでしたが、今後伸びそうな勢いを感じ浦和麗明を選びました。実際に入学してみて、寄り道禁止など校則が厳しかったのですが、先生方の面倒見がとても良くて、質問しに行けばしっかりと対応してくださるし、教室で補講などもしてくださったりして勉強する環境が整っていると思います。私は女子バレー部に3年間所属して、正直両立は簡単ではありませんでしたが、空き時間に部員と一緒に勉強する時間を確保することで両立できていたと思います。先生も仲間も一生懸命な人が多いので、特に部活と勉強の両方頑張りたい人には合う学校だと思います。将来は細胞の機能やDNAの仕組みなど生物学に関して学ぼうと思っています。他にもいくつか合格することができ、進学先も色々迷いましたが先生方と相談しながら最終的に法政大学に決めました。

進学先:法政大学生命科学部生命機能学科

特選コースⅢ類

今野 玄人さん

英語をうまく話せなかったことが逆に活力になりました。

 浦和麗明高校を選んだ理由は家の近さや偏差値などに加え、英語に力を入れている所でした。私は英語を流暢に話せる事に憧れていて、将来的にも英語を使った職業に就きたいと思っていました。学校ではDMM英会話の授業で上手く話せなかった経験が逆に英語を話したいという活力になっていました。受験生になってからは特に自分のやりたい事を我慢して日々勉強に徹することに苦労しましたが、先生達にマンツーマンで授業をしてもらったり、数名のためだけに漢文の授業を特別に開講してくれたりしたおかげで第一志望に合格することができました。1年生の頃から英単語の小テストを毎朝やっていたおかげで受験期には長文を読み込むことができるようになったので、やはり英単語は重要です。古文単語も同様です。最低限この部分が埋まっていないと本文を読むスピードはなかなか身に付かないと思いますので、自分一人ではなかなかできないことですが、浦和麗明には自然と学習する環境が整っていました。基本固めの大事さをこれから受験を迎える人達にも伝えたいと思います。

進学先:明治大学文学部文学科英米文学専攻