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Proc. TUMH vol.7
宝塚医療大学紀要 第 7 号; xx-yy, 2021

3次元画像解析を用いた美容鍼による顔面部変化の客観的検討

大井優紀[1]・張建華[1]・矢山和宏[1][2]・佐藤花観[2]・平田耕一[1]・北小路博司[1]・中村辰三[1]

[1 ]宝塚医療大学保健医療学部

[2 ]京都科学捜査研究会

【目的】表情筋に対する鍼刺激が顔面部に及ぼす影響について3次元形状計測装置と3次元画像解析ソフトを用いて形態的変化を指標に検討した。

【方法】対象はインフォームド・コンセントの得られた健康成人10名とした。鍼刺激は連続式刺鍼器AcuStaを用いて,刺入深度を5 mmに設定して顔面部に位置する経穴計26箇所に刺鍼した。顔面部の撮影は,非接触型3次元形状計測装置Artec EVA®を用いて鍼刺激5分前と鍼刺激直前,鍼刺激直後,刺激30分後,刺激1時間後,2時間後に行った。評価は,画像解析ソフトLeios2を用いて鍼刺激直前に撮影した3次元画像を評価基準として,鍼刺激直後,刺激30分後,刺激1時間後,2時間後の左右の眼瞼頬溝および鼻唇溝部の形態変化を比較した。

【結果】Leios2を用いた評価では,表情筋への鍼刺激により特に鍼刺激直後から30分後にかけて顔面部の変化がみられ,左右の鼻唇溝部領域の地倉穴(ST4)では刺激直後に平均0.25 mmから0.39 mmの変化を認めた。しかし,鍼刺激による顔面部の隆起陥凹に個人差が大きく統計学的有意差は認められなかった。

【考察・結語】3次元画像解析を用いた評価は,美容鍼による顔面部の変化を客観的に評価できる可能性が示唆された。今後,持続効果の有無を含めた詳細な検討が必要であると考えた。

キーワード:鍼,美容鍼,3次元画像,画像解析


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