国際社会プロジェクト演習 多文化共生コース

2022.02.28MON

国際社会体験演習(関西・都内コース)の全プログラムが終了しました

国際社会プロジェクト演習に関わる授業のひとつとして、1年次必修の国際社会体験演習があります。その中の「関西・都内コース」は、地域社会における多文化共生のあり方について、とくに「宗教」に注目して学ぶプログラムです。

同コース後半は、下記のようなプログラムを実施しました(前半の報告はこちら

 

2月25日(金):キリスト教のカトリック麹町聖イグナチオ教会(東京千代田区)に訪問し、大聖堂の中で主任司祭によりカトリックの信仰や教会建築のシンボリズムについての解説を受けました。その際、オルガニストによるパルプオルガンの演奏も聴くことができました(モーツァルト作曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」)。さらに日本の茶室をイメージした聖堂へと移動し、瞑想や平和の祈りを実際に体験しました。

2月26日(土):午前は、北とぴあ(東京都北区)で開催された「多文化共生ワークショップ 言葉の壁ってどういうこと?」(講師:井上くみ子氏 (地球子グループ・多文化子育ての会 Coconico 代表)、主催:NPO法人彩結び、東京都北区総務課・地域振興課)に参加し、多文化共生社会に求められる「やさしい日本語」などのコミュニケーションについて、一般市民とともに実践的に学習しました。

午後は、ムハマド・グフロン・ヤジッド氏 (東京ジャーミイ学芸員、アーティスト)にオンラインでご講演いただき、外国にルーツをもつムスリムであるご自身のライフヒストリーや、日本のムスリムの若者や子どもたちのためのコミュニティ作りの活動などについて学びました。

 

本コースに参加した学生たちは、多様化する日本の宗教文化の現状についての学習を通じて、多文化共生社会に生きる市民に必要とされる知識や思考力等を学ぶことができました。