国際社会学科
2025.01.20|MON
映画「福田村事件」上映および監督トーク(2025年1月8日)を行いました
2023年に公開された映画「福田村事件」は、関東大震災後に起きた出来事をテーマにした作品です。このたび、本作の上映会を白山キャンパス・井上円了ホールで国際社会学科主催で開催し、続いて森達也監督との1時間以上にわたる対話セッションを実施しました。
参加者は、映画の背景や制作プロセスに加え、加害と被害、差別と公平、そして歴史認識など、作品が扱う重要なテーマについて、監督から直接お話を聞き、深い考察を得る貴重な時間を共有しました。
今回のイベントには、東洋大学の在校生や大学関係者だけでなく、入学予定者の方々にもご参加いただき、200人以上の規模となりました。
イベント後、多くの参加者から以下のようなコメントが寄せられました。映画と対話を通じて、多くの人が深い考察を得る機会となりました。
「考えさせられる映画でした。人はだれしも加害者になりうるけれど、そうした自分は想像できないバイアスがかかる生き物だなと思いました。」
「有意義な時間でした。他の方の質問や感想が立派で、自分の無知さを再認識する機会になりました。正直まだ、映画の余韻に浸っている最中でまとまった感想や言葉が出てこないです。監督のトークや質疑応答は私の今後に活きる気がします。」
「今回の映画を見るまで、福田村事件について名前も内容も知りませんでした。しかし、映画を通して同調圧力や集団心理の恐ろしさを感じました。」
「森さんの『101年前だけど、今なんだ』という言葉にハッとしました。この映画の中の世界も、決して他人事にはしてはならず、デマの恐ろしさや、情報を客観的に見る力、そこから働かす想像力、誰でも加害者になり得る可能性など、今から自分でも意識できることがたくさんあると感じました。今日聞いたお話は、家族にも話して共有したいと思います。」
“Thank you for the opportunity to view this film. The director portrays the harrowing process of dehumanization and explores how such a tragedy could unfold. The film serves as a stark reminder of the importance of remembering these events to prevent history from repeating itself. Thought-provoking and poignant, it leaves a lasting impact.”
なお、上映は、東洋大学映像サークル・白山シネサークル「求」のご協力のもと実施されました。また、以下に掲載した写真は、映像サークルの皆さんが撮影したものです。当日のイベントの様子をぜひご覧ください。
①森達也監督とのダイアローグの様子
②森達也監督
③質問をする学生参加者
④森達也監督とのダイアローグの様子
(右から:森達也監督、国際社会学科 長津一史、ゴロウィナ・クセーニヤ )
⑤森達也監督