国際社会学科
2025.01.06|MON
2024年11月1日~11日、国際社会学科2年次選択必修科目「国際社会プロジェクト演習」の一環として、インドネシア共和国のスラウェシ島で実習を行いました。参加者は学生9名と教員2名でした。
主な活動の場は、スラウェシ州マカッサル市とピンラン県。ハサヌディン大学(UNHAS)農学部のアグネス・ランピセラ(Agnes Rampisela)先生のご協力のもと、ピンラン県ランリサン郡の農村スンパン・サダン(Sumpang Sadan)村を訪問、ここでフィールド実習を実施しました。スンパン・サダン村は、自然を巧みに利用した粗放型のエビ養殖が盛んな村として世界的に知られています。参加学生は、通訳を兼ねたUNHASの学生とともに村に滞在、4つのグループに分かれてインタビューに取り組みました。実習の最終日、学生たちは調査の結果をポスターにまとめ、お世話になった村の人たちの前でプレゼンテーションを行いました。このほか、村の小学校への訪問と見学、エビ養殖場とそこでの収穫の視察、村びととの文化交流会も開催しました。交流会では、日本文化の紹介として「よさこいソーラン節」を披露しました。
その後はマカッサル市に戻り、ハサヌディン大学でシンポジウムを開催。学生は日本国内で行ったグループ調査について報告しました。国内グループ調査では、宮城県気仙沼市のインドネシア人技能実習生のキャリア観、食生活、茨城県大洗町の日系インドネシア人の教育問題を取りあげました。調査報告に対しては、UNHASの学生から多くの質問をいただき、活発な議論を交わすことができました。本シンポジウムでは、在マカッサル領事事務所の大橋貢一所長にもご臨席いただき、日本とインドネシアとの将来の友好関係を担う若者たちを鼓舞する力強いご挨拶をいただきました。
マカッサルからの帰路、学生はバリ島を訪問。ヒンドゥ教に根ざすタマン・アユン寺院やウルワトゥ寺院を見学し、インドネシアの宗教的な多様性について学びました。このほか、ジャティルウィにおいてスバック(水利システム)の仕組みと果たしている役割について学習し、伝統工芸品であるアタのかご細工工房や銀細工工房を視察しました。
今後学生たちは、現地での学びを振り返ってその経験を言語化し、報告書の作成と学内報告会でのプレゼンテーションの準備に取り組んでいきます。
◆国際理解コースの詳細はこちら
ピンランの港で集合写真。
ピンランの村で小学校を訪問。
ホームステイ先のおうちでの食事。
エビ養殖池で一緒に育てられているミルクフィッシュは絶品。
村でのフィールドワークのようす。
村でのエビ天ワークショップのようす。
フェアウェルパーティでよさこいソーラン節を踊りました。
ハサヌディン大学でのシンポジウムのようす。
バリ島のジャティルウィの棚田で集合写真。