国際社会学科
2024.11.11|MON
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2024年11月2日〜10日、国際社会学科2年次選択必修科目「国際社会プロジェクト演習」の一環としてパプアニューギニア独立国にて実習を行いました。本学は、同国で学生実習を行っている国内でも数少ない大学です。本実習は田所聖志先生が企画し、学生6名が参加しました。
活動の一部は、パプアニューギニア大学人文社会科学部人類学・社会学・考古学部門(部門長: Linus Digim’Rina先生)と共同で実施しました。参加学生は同大学モツポレ島研究センターに宿泊し、同大学のDavid Kombako先生とRoxanne Tsang先生、田所先生による英語講義を受けました。また参加学生は、同大の大学院生および学生と一緒に島の対岸にあるTubuseria村でインタビュー実習に取り組みました。実習は、一帯を領有するクランの首長であるFelix Daroa氏の協力を得て行われました。インタビュー実習後、参加学生は、パプアニューギニア大生とともにインタビューを通じて得た発見について英語でプレゼンテーションしました。モツポレ島での滞在を終えた後、参加者は、パプアニューギニア大学人文社会科学部副学部長Dora Kuir-Ayius先生を表敬訪問しました。
また参加学生は、在パプアニューギニア日本国大使館および国際協力事業団(JICA)パプアニューギニア事務所にてモツポレ島滞在中の活動について報告を行いました。同大使館では渡邊信之大使からパプアニューギニアの特徴を伺い、館員の村上敦氏の司会の下、館員の小澤氏からミニ講義もしていただきました。また小澤氏および館員の西間木優樹氏から館員業務などの外交現場の様子を教えて頂きました。JICAパプアニューギニア事務所では、松岡秀明所長から1974年の開所以来50年が経った同国でのJICAの活動の変遷について解説頂きました。そして参加学生は、日本人所員に加えてパプアニューギニア人所員もいる前で英語による実習報告を行いました。その後、所員の林研吾氏と長瀬良太氏、前田大志氏、およびJICA海外協力隊員の内山翔太氏とのフリートークを行いました。
さらに参加学生は、日本のODAによって建設されたジョイスベイ下水処理場を訪問し、ポートモレスビー市内における衛生環境の向上過程と下水処理場の果たしている役割を学習しました。この訪問にあたりNerius Kua所長のご協力をいただき、副所長のAnzac Kaplimut氏からは下水処理システムについての解説を受けました。このほかにもポートモレスビー自然公園の視察、コキ魚市場、ボロコ市場の巡検も行いました。
今後は、現地でお世話になった方々や機関への報告のため、同時に実習での学びを深めるため、英語でのプレゼンテーションと報告書の作成に取り組みます。
授業と実習の概要については、こちらのウェブページ
Motupore島にて集合写真
Tubuseria村でのインタビュー実習
パプアニューギニア大学を訪問
駐パプアニューギニア日本国大使館を訪問
駐パプアニューギニア日本国大使館の館員の方から外交現場の様子を学ぶ
JICAパプアニューギニア事務所にてフリートーク
ジョイスベイ下水処理場の見学
JICAパプアニューギニア事務所で頂いた開所50周年記念ポロシャツを着てコキ魚市場を見学。所員の方々およびご家族と記念撮影。ご家族に東洋大学の卒業生がいらっしゃいました!