2022.04.25|MON

オンライン実験を活用した先進的な心理学教育プログラムがスタートしました

心理学教育にデジタルトランスフォーメーション(DX化)を。

「心理学実験」は、心理学教育における必須要素です。科学的思考を身につけ、データサイエンスの技術を磨くため、カリキュラムにおいて重要な位置づけを占めます。東洋大学社会学部社会心理学科では、この心理学実験に関する学びをより主体的に、そして効果的なものにするために、IT技術を駆使した心理学教育用ソフトウエアPsychexp for Education (https://psychexp.com) を本年度より導入しました。

Psychexp for Education を用いることにより、実験演習等の授業をスマートに運営し、高い教育効果を期待することができます。たとえば、教員が作成したオンライン実験を、学生たちは自分のパソコン/タブレット/スマートフォンをつかって、どこからでも体験することができます。さらに、学生たち自身がプロジェクトを編集し、オリジナルな実験を生み出すこともできます。つまり、学生たちの自由な発想を活かした、主体的な学びの場を提供します。

2022年4月より、Psychexp for Educationを使った授業が開始しています。そのうちのひとつ、「社会心理学実験法および実習」の初回授業では、教室内にいる受講生が自身のスマートフォンを使って心理学実験を体験しました。社会心理学科の3年生・4年生を対象とした授業であるため、すでに心理学実験を何度も体験してきた学生たちばかりです。ところが、スマートフォン上で本格的な心理学実験に取り組むのは「初めて」の体験でした。真剣に画面を見つめ、集中して取り組む様子が見られました。取り組み後の感想コメントには、「学んだ事の実感がその場で得られるので、とても面白い」「気軽に取り組みやすいし、実験の幅も広がると思った」等といった、新鮮な驚きの声と、可能性の広がりへの期待が多く寄せられました。