メディアコミュニケーション学科

2022.07.28THU

「最先端メディア体感プロジェクト テレビ番組制作コース」第12回講義―粗編集の発表と編集のポイントについて―

今回のテレビ番組制作コースでは、各班の粗編(構成を確定し、大まかなブロックごとの編集)の確認を中心的に行いました。映像制作全体の段階としては、ポスト・プロダクションの段階に移りました。

粗編の重要なポイントは、「構成(ストーリー)が成立しているか」「伝えたいことが動画を観た人に伝わるかどうか」だということを教えていただき、その二つに注意して各班の粗編を確認しました。

全ての班がしっかり粗編を作ってきており、どの作品も全体的な方向性がはっきりとしてきたことが感じられました。どの班も個性があり、似通った作品がないため、完成した作品を見るのがより一層楽しみになりました。

粗編を確認したTBS社の方達からのアドバイスをいくつか紹介すると、「一番伝えたい部分はどこなのか?」「画と画の繋ぎ目に工夫を」「インタビューは基本的に書き起こすこと」「ナレーションでメリハリをつけよう」など沢山のためになるアドバイスをいただきました。それらの中でも、「始まり(オープニング)と終わり(エンディング)の重要性」については、作品を作り始める当初から再三言われていたため、一際重要なのだなと、より意識して編集を進めようと考えました。

また、学生達の成長が感じられる場面もありました。各班の粗編を観た後に設けられている質疑応答の時間において、プロの方々に、学生からの質問の数が増え、レベルも格段に上がっていると評価していただけました。

今回の講義の最後には、手本として徳島県の公務員募集PVである、3分間ピッタリの「戦う公務員」という作品を観させていただきました。この作品はお手本のような4段構造(起承転結)、テンポの良いインタビュー、ほぼ使用されていない字幕など、まさに目標にすべき作品だと感じられました。このPVを例として、ナレーターの役割意識や、字幕・テロップを入れすぎないことなど、次回までの編集で注意すべき点を教えていただきました。

今回の講義も非常に新鮮な知識を、プロの方々から教えていただくことが出来ました。毎週の講義の度に非常に貴重な経験をさせていただいていることを実感します。次回はほとんど完成品に近づけたものを発表するため、今回だけでなく、今回を含め今までに学んだ全てをおさらいしながら、自身のグループの作品をより良いものにしていきたいと思います。

(筆者はメディアコミュニケーション学科2年の陣野祐大さんです)