メディアコミュニケーション学科

2022.05.19THU

「最先端メディア体感プロジェクト」第4回講義―「SDGsは問題をつなげて解決する」―朝日新聞 北郷美由紀・編集委員

 「最先端メディア体感プロジェクト」第4回講義は5月13日(金)、朝日新聞編集委員の北郷美由紀さんが登場し、「東洋大学生と考えたい持続可能な未来」というテーマでお話しいただきました。

講師の北郷美由紀さん 

 講義の中心はいま世界中で話題になっているSDGs(Sustainable Development Goals=日本語訳は「持続可能な開発目標」)でした。SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成されていますが、国連で作られた背景や目指す着地点など基本的なことを具体的な事例を交えながら説明してくださいました。 

中でも1つの課題が解決することをきっかけに、長期的な視点で見ると様々な問題の解決に繋がっていくという「SDGsは問題をつなげて解決する」という言葉が印象深かったです。

その後、日本における最大の課題や世界的に見た最新のSDGsにおける課題、1人1人が大切にしていくべきSDGsに対する姿勢についてお話いただきました。 たとえ遠く離れた国で起きている問題でも私たちにも関係があり、身近な問題であることを学び、自分と無関係ではないということを忘れてはならないと感じました。

 受講した学生からは「飲食店でアルバイトをしているが、毎日営業後に余った商品を捨てなければいけないため、もったいないと感じていた。今回の講義では、日本の食品ロスの量が途上国に対する食糧支援の一年分だと聞いて、改めて日本の食品ロスの量の多さに驚いた。価格を下げるなどして商品が余らないよう販売することや、商品を作りすぎないことが重要だと思った」という感想がありました。 

SDGsではよりよい社会の実現に向けて"誰ひとりとり残さない"を理念として社会、経済、環境の調和を目指しています。私たちひとりひとりの取り組み次第でそれが大きく実現に近づくことを知りました。長期的な視点で物事を見て、小さなことでも継続し続けていくことが大切だとこの講義を通して感じました。

(筆者はメディアコミュニケーション学科3年の大石彩加さんです)