【報告】2025年度 東洋大学工業技術研究所「研究発表会」優秀賞(所長賞・幹事長賞)
2025年度 東洋大学工業技術研究所「研究発表会」( 2026/2/25~3/11/ オンライン開催)にて成果発表を行った37件のポスターから、
優秀賞に、理工学研究科応用化学専攻・佐々木さん 、理工学部電気電子情報工学科・浜野さんのポスター発表を選出いたしました。
2025年度 東洋大学工業技術研究所「研究発表会」( 2026/2/25~3/11/ オンライン開催)にて成果発表を行った37件のポスターから、
優秀賞に、理工学研究科応用化学専攻・佐々木さん 、理工学部電気電子情報工学科・浜野さんのポスター発表を選出いたしました。
【所長賞】佐々木 寛大(理工学研究科 応用化学専攻)
林床におけるアンモニアの交換フラックス観測(5)-屋上濃度観測を用いた林床フラックスの解釈
< 指導教員のコメント >
このたび、工業技術研究所「研究発表会」において優秀賞(所長賞)という栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。佐々木さんは大気環境問題で注目されている反応性窒素の一つであるアンモニアに着目して森林における環境動態の研究を進めています。今回の発表は川越キャンパスにあるこもれびの森で実施している研究成果をまとめたものであり、都市郊外における小規模森林の役割を検討する上で重要な成果であると思います。また、埼玉県環境科学国際センターの村田浩太郎先生と市川有二郎先生には、本研究の遂行にあたり多大なるご支援を賜り、ここに深く感謝の意を表します。
< 研究の内容 >
私はアンモニアの大気-地表面間の交換について、国内外で観測を実施し、その現象のメカニズムの解明を目的として研究をしております。実際に屋外での観測になるため観測が軌道に乗るまでには、機器設置や測定計画、天候を考慮したスケジュール管理など多くの準備が必要で苦労しました。一方で、現地観測から得られたデータを解析し、森林と大気の相互作用を明らかにしていく過程に大きな面白さとやりがいを感じています。
【幹事長賞】浜野 聖志(理工学部 電気電子情報工学科)
ニューロモルフィック特性の制御に向けたAg2S系原子スイッチネットワークのベンチマークタスクにおける評価
< 指導教員のコメント >
このたびの受賞を大変うれしく思います。本研究では、Ag/Ag₂Sナノワイヤーネットワークを用いた物理リザバーについて、複数の課題を通じて情報処理特性を評価しました。浜野君は、素子作製から測定、解析、発表まで粘り強く取り組み、研究成果を分かりやすく伝えました。今回の受賞を励みとして、さらに研究を発展させてくれることを期待しています。ご指導いただいた九州工業大学教授 田中啓文先生をはじめ共同研究者の皆様に、心より御礼申し上げます。
< 研究の内容 >
本研究では、Ag/Ag₂Sナノワイヤーネットワークを用いた原子スイッチ型物理リザバーについて、入力電圧と情報処理性能との関係を調べました。作製した素子に異なる電圧の信号を入力し、波形生成、短期記憶、非線形時系列予測の各課題により性能を評価しました。その結果、波形生成と時系列予測では、原子スイッチが作動する3 V付近で演算精度が向上する一方、記憶容量は入力電圧による変化が小さいことが分かりました。これらの結果は、原子スイッチの動作を利用して演算性能を制御できる可能性を示すものであり、省電力な次世代情報処理デバイスへの応用が期待されます。
「2025年度東洋大学工業技術研究所研究発表会」の開催概要はこちらからご覧いただけます。