システムアーティストの安斎利洋氏、『AIは短歌をどう詠むか』著者の浦川通氏をお招きし、生成AIの創造性について考えるWSを開催します。
日時:2025/12/4(木) 10:00--13:00
場所:東洋大学白山キャンパス6号館 6311教室(配信はありません)
参加費:無料
参加方法:学外の方は必ずフォームから事前登録をお願いします 👉フォームは【こちら】
主催:東洋大学研究推進課「責任ある研究・技術開発に向けた多文化的ELSIの組織化」(研究代表:松浦和也)
お問い合わせ先:研究支援者 筒井一穂 (tsutsui [at] toyo.jp)
安斎利洋(Toshihiro ANZAI)
1956年東京生まれ システムアーティスト。ペイントシステム、自律的なイメージ生成、協創的ワークショップなど、生成システムの構築に一貫した関心をもっている。
1980年代より、セルオートマトンなど自己組織化による形態生成に取り組みながら、質感表現に適したペイントシステムを作る。1987年より〈スーパー・タブロー〉(サピエンス)のソフトウェア開発を担当。当時標準的なフルカラーペイントシステムとして普及した。それらのペイントシステムを用いたCG作品や、Rambrers (1993)など自律生成される作品を制作する。日経コミュニケーション(日経BP社)表紙を6年間担当(1991-1996)。
1990年ごろからネットワークコラボレーション〈連画プロジェクト〉を中村理恵子と開始。海外で評価される。2002年にグラフ構造コラボレーション空間〈カンブリアンガーデン〉を開発してからは、その上で作動するポリフォニックな連画表現形式である〈カンブリアンゲーム〉を定期的に仕掛け、現在も継続している。
協創的絵画のための技術開発として、五島プラネタリウムをまるごとライブペイント空間とした〈マジック・ケプラー〉(1998)、P2Pペイントシステム Interwall (2000)、〈砂絵交信器〉(2000)などがある。2003年、絵を交配することによって無数の絵を生成する遺伝的絵画生成システム〈タブラピクシマ〉を開発。これを用い、中村理恵子と顔の絵を交配し、無数の顔の絵を生成する〈顔ポイエーシス〉(2003)を発表。
2008年から〈作動する創作システム〉をワークショップデザインとして考えはじめ(システムアート論)、〈触覚的自我〉〈可能人類学〉などをシリーズで展開。また Narigram (2014)など、ワークショップのためのシステム開発を行う。
浦川通(Toru URAKAWA)
1988年、埼玉県生まれ。メディアアート・広告制作を経て、2019年より朝日新聞社にて自然言語処理の研究開発に従事。主な作品・仕事に「バイナリカードゲーム」(NTTインターコミュニケーション・センター/2014年)、「意識の辞書」(スパイラル/2017年)、「[穴埋め式]世界ことわざ辞典」(TRANS BOOKS DOWNLOADs/2020年)、「短歌AI」「朝日歌壇ライブラリ」(朝日新聞社/2022年~)など。AI生成を一部に含む連作「バニラ・シークエンス」で第64回短歌研究新人賞最終選考通過。
(引用:『AI は短歌をどう詠むか』講談社現代新書、2024年より)