2024.04.24WED

第5回「東洋大学ヴァーチャル模擬国連」を開催しました

東洋大学ヴァーチャル模擬国連が3月16日と17日の2日間にわたって開催されました。

この会議は学生主導で行われており、今回で5回目の開催となりました。オンラインで開催した本会議には、世界8カ国・24の教育機関から63名の学生が参加し、そのうち45名が委員長・大使として議論を行いました。本学からは3名のインターン、4名の大使、5名の運営ボランティア、10名の聴講者として参加しました。会議は、初日の開会式で矢口悦子学長が行った開会挨拶により始まりました。

今回の会議は、「Navigating Crisis: Lessons from the Past for the Path Forward( 危機を乗り切る: 過去の教訓を未来につなげる)」をテーマに、現在の世界情勢について、世界中からの参加者が共に議論しました。ユニセフ(United Nations Children’s Fund ; UNICEF)、世界貿易機関 (World Trade Organization; WTO)、クライシス(Crisis in the Red Sea) の3つの委員会が設けられ、参加者はそれぞれが希望した委員会で議論を深めました。大使として参加した参加者たちは、会議の約2週間前から毎週開催されたワークショップで予備知識を身に着けながら、各自の担当国やテーマについて調査し、政策を立案しました。会議当日には、担当国の政策を軸にしながらも、国際社会全体の問題解決に貢献するために議論や交渉を行いました。 

大会2日目の閉会式では、各委員会の議長から特に活躍した大使に対して表彰が行われました(後述の「受賞者一覧」参照)。参加者は、本会議に真剣に取り組みつつもアットホームな雰囲気の中で議論を交わし、2日間にわたる国際交流活動を有意義に遂行しました
東洋大学模擬国連は、2020年に本学国際学部の留学生によって立ち上げられ、現在では様々な学部の学生や教員が関わるイベントに成長しています。準備期間も含めた活動は全て英語で行われ、国際色豊かな活動となっています。

今回の大会準備には、3名のインターン生が約5か月間にわたり、ウェブサイトの開設や各種資料の作成、SNS等を通じた広報活動に取り組みました。また、本学の国際学部、社会学部、法学部、 国際教育センターの教員もアドバイザーとして加わり、国際部職員の協力のもと、大会の企画、準備、運営に参加しています。

本学の模擬国連は初心者が多く、活動理念には「様々な異文化背景を持つ学生同士を結びつける機会」を掲げています。そのため、レベルの異なる委員会を設置し、会議前には複数回のワークショップが開催され、専門家からの講義や会議の流れについての知識を得る機会が提供されています。本活動は東洋大学のグローバル人材育成プログラムである「東洋グローバルリーダープログラム」とも連携しており、本学からの参加者には、TGポイントが付与されます。

今後は、会議当日までの期間に英語での文章の書き方やディベート方法に関する研修をさらに充実させ、初めて参加する方にも分かりやすい会議を目指しています。

開催概要:
日時: 2024年3月16日(土)~3月17日(日)
場所: オンライン(zoomを使用。運営スタッフは、東洋大学白山キャンパスにて活動)

 

全体テーマ:
Navigating Crisis: Lessons from the Past for the Path Forward

(危機を乗り切る: 過去の教訓を未来につなげる

委員会ごとのテーマ:
(UNICEF) Tackling the issue of Child Labor Worldwide (世界的な児童労働に取り組む)

(WTO) Strengthening Fair Trade Practices (フェアトレード慣行の強化)

(CRISIS) International Maritime Organization: Crisis in the Red Sea (国際海事機関: 紅海の危機)

プログラム:

3月16日(土) 12:30~18:15 


3月17日(日)10:00~20:00 

参加者の所属機関:

<大学(15大学)>

Diplomatic Academy of Vietnam(ベトナム)、DRVSPS(インド)、Father Saturnino Urios University(フィリピン)、岡山大学(日本)、東京国際大学(日本)、ブラウィジャヤ大学(インドネシア)、ガジャマダ大学(インドネシア)、インドネシア大学(インドネシア)、エクセター大学(イギリス)、ミンダナオ大学 - タグム キャンパス(インドネシア)、Institut Teknologi Sepuluh Nopember(インドネシア)、Jenderal Soedirman University(インドネシア)、立命館アジア太平洋大学(日本)、上智大学(日本)、東洋大学(日本)

 

<高校(9校)>Chung Ling High School(マレーシア)、Amity International School (インド)、Little Sun Senior High School(インドネシア)、Mahidol Wittayanusorn School(タイ)、ウェルスプリング クリスチャン ファミリー スクール/ WCFS(フィリピン)、DAV Public School (インド)、De Los Santos Community School(フィリピン)、Delhi Public School(インド)、HGMUN (フィリピン) 

受賞者一覧:

Best Delegate Award(最優秀大使賞):2名

Safina Zahra Firdausi (WTO)

Rajit Ranjan Pandey (Crisis)


Outstanding Delegate Award(優秀大使賞):3名

Muhammad Rafi Aurelian Rizkiyansyah (UNICEF)

Fauzan Adim (UNICEF)

Evan Hotasi (Crisis)


Honorable Mention Award(特別賞):3名

Michael Gunawan (UNICEF)

Beldon Chew Jia Yi (UNICEF)

Dhinuthri Senanayake (Crisis)


Verbal Commendation Award(奨励賞):1名

Arsh Anirudh (UNICEF)

Trinita Riana Sitorus (UNICEF)

Celine Anastasia (WTO)


Best Position Paper Award(最優秀ポジションペーパー賞):2名

Fadhil Revinno Hairiman (UNICEF)

Celine Anastasia (WTO)