2025.04.23|THU
2025.04.23|THU
東洋大学ヴァーチャル模擬国連が、2025年3月8日および9日の2日間にわたり開催されました。本会議は学生主導のもと、今年で第6回目の開催を迎えました。オンライン形式で実施された今回は、世界8カ国・21の教育機関から計58名の学生が参加し、そのうち35名が議長や大使として討議に加わりました。本学からは12名の学生が運営ボランティア、12名が聴講者として参加しました
会議は初日に行われた開会式にて、荒巻俊也副学長による開会挨拶で幕を開けました。本年度のテーマは「Fostering Equity and Sustainability: Transforming Global Challenges into Opportunities(公平性と持続可能性の促進:グローバルな課題を機会へと変える)」であり、参加者はこのテーマのもと、国際的な視点から世界の課題とその解決策について活発に議論を交わしました。
今年度はUN Women委員会が設置され、両日とも同委員会において会議が行われました。初日は、模擬国連初心者や初参加者を主な対象とし、会議の進行や基本的なルールを確認しながら、各国の立場に基づいた発言や交渉に取り組みました。2日目は、中級者以上の参加者を中心に、より高度な政策立案と交渉が行われ、各大使は自国の立場を踏まえながらも、国際社会全体の課題解決に向けて建設的な議論を重ねました。
大会の最終日には閉会式が行われ、各委員会の議長より、特に顕著な貢献を見せた大使たちに対して表彰が行われました(詳細は「受賞者一覧」参照)。参加者たちは、熱意をもって議論に取り組みつつも、アットホームな雰囲気の中で互いの意見を尊重し、実りある2日間の国際交流を遂行しました。
東洋大学模擬国連は、2020年に本学国際学部の留学生によって創設されて以来、学部横断的な取り組みとして発展を遂げており、現在ではさまざまな学部の学生や教員が関与するイベントへと成長しています。準備から会議運営までのすべての活動は英語で行われ、国際性と実践性を兼ね備えた学びの場となっています。
今回の大会準備には11名の学生インターンが約5か月間にわたって関わり、ウェブサイトの立ち上げ、資料作成、SNS等を通じた広報活動を担いました。また、国際学部、社会学部、法学部、国際教育センターの教員がアドバイザーとして参加し、国際部職員の協力のもと、企画から運営までを支えました。
本学の模擬国連活動では、初心者を含む幅広いレベルの学生が参加できるよう、「異文化背景を持つ学生同士をつなぐ機会を創出すること」を理念に掲げています。そのため、会議前には複数回にわたるワークショップを開催し、会議の流れや国際問題に関する基礎的な知識を身につける機会が提供されています。
また、この活動は「東洋グローバルリーダープログラム」とも連携しており、本学からの参加学生にはTGポイントが付与されます。今後は、模擬国連に初めて参加する学生にもさらに参加しやすいよう、会議までの準備段階における英語での文章作成やディベート技法に関する研修を一層充実させていく予定です。
日時:2025年3月8日(土)~3月9日(日)
場所:オンライン(Zoomを使用)
Fostering Equity and Sustainability: Transforming Global Challenges into Opportunities
(公平性と持続可能性の促進:グローバルな課題を機会へと変える)
3月8日(土) 12:45~17:40
3月9日(日) 12:45~18:30
Best Position Paper Award(最優秀ポジションペーパー賞)
James Tolosa (ウクライナ) アテネオ・デ・マニラ大学
Verbal Commendation Award(奨励賞)
Evan Ronny Hotasi (シリア) 東京国際大学
Honorable Mention Award(特別賞)
Fauzan Adim (赤十字国際委員会) ブラウィジャヤ大学
Alisha Tarasari Marsa (アメリカ合衆国) インドネシア大学
Outstanding Delegate Award(優秀大使賞)
James Tolosa (ウクライナ) アテネオ・デ・マニラ大学
Bianca Hasian Hutagaol (コートジボワール) インドネシア大学
Best Delegate Award(最優秀大使賞)
Fathurrahman Putra Prapastyo (ブルキナファソ) インドネシア大学
<大学(17大学)>
【日本】東洋大学/岡山大学/九州大学/東京国際大学
【インドネシア】インドネシア大学/マラン国立大学/アイルランガ大学/ブラウィジャヤ大学/プレジデント大学/ガジャマダ大学/シャリーフ・ヒダヤトゥッラー国立イスラム大学/ビヌス大学/セコラ・ペリタ・ハラパン・リッポヴィレッジ校
【フィリピン】アテネオ・デ・マニラ大学
【ベトナム】ベトナム外交学院
【イギリス】ケント大学
【オーストラリア】RMIT大学
<高校(4校)>
日本・中国・インド(2校)
※所属・学年は開催当時のもの
Cindy Ana(文学部 国際文化コミュニケーション学科 4年)
Fu Lin(社会学部 メディアコミュニケーション学科 4年)
Momoko Daio(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
Konatsu Saito(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
Hikaru Masuda(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
Konatsu Uno(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
Yu Suzuki(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
Mikoto Kubo(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
Kanon Ichinose(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
Minon Watanabe (国際学部 国際地域学科 4年)
Misaki Kato(法学部 起業法学科 3年)
Nanako Naito(国際学部 グローバルイノベーション学科 1年)
グリーン・H・スティーブン Steven H. Green(法学部)
ハント ジェームス James Hunt(国際学部)
水松巳奈 Mina Mizumatsu (国際教育センター)