2025.06.26|THU
2025.06.26|THU
中・長期留学に参加する学生を対象に海外危機管理研修を実施しました
2025年6月20日(金)、2025年度の秋学期から中長期留学に参加が決まっている学生を対象に海外危機管理研修を実施しました。講師には、特定非営利活動法人 海外留学生安全対策協議会(JCSOS)のアドバイザーであり、元警視庁警察官の益永久穂氏をお迎えし、学生の危機管理意識の向上を促しました。また、本研修は他大学の教職員に公開し、16大学20名の方が参加されました。
本学ではこのたび、長期及び中期で海外留学を予定している学生を対象に、危機管理研修を開催し、約100名の学生が参加しました。講師には、元警視庁警察官であり、JICA安全対策アドバイザーも務めた経歴を持つ益永久穂氏をお招きしました。益永氏は、刑事事件や性犯罪捜査、被害者支援などの幅広い経験をもとに、海外での安全対策について分かり易く、具体的にお話してくださいました。
研修は益永氏のパワフルな語り口で始まり、学生たちはすぐに引き込まれました。内容は、犯罪被害に遭わないための日常の心構えから、万が一被害に遭遇した際の具体的な対処法まで多岐にわたり、実践的かつわかりやすい説明が印象的でした。参加者全員で立ち上がり、「HOLD UP」時の身の守り方や、注意が必要な行動について体験を交えたレクチャーもあり、初めての経験に学生たちも身が引き締まった様子でした。
さらに、留学を経験した協力学生代表4名によるデモンストレーションを通じて、スリや置き引きに遭いやすい鞄の持ち方やその防止策について、具体的なアドバイスがなされました。ターゲットになりにくくするために「リスクアンテナ」を常に張り巡らせる意識の重要性も強調され、学生たちに深い印象を与えました。
学生の事後アンケートには、「実際に手を挙げるっていうのを練習しているかいないかは、そのような現場に遭遇してしまった場合に動けるか動けないかにかかわる気がします」や「「日本の常識は海外の非常識」という言葉がとても印象に残りました。日本と同じように過ごしていたらあっという間に犯罪に巻き込まれてしまう可能性があるので、日本にいるうちから自分の行動にアンテナを張るように心掛けようと思いました」など、研修の効果が高かったことが伺えるコメントが多く寄せられました。
留学先で事件や事故を未然に防ぐ意識を高めるとともに、万が一トラブルに巻き込まれた際の迅速な対応について学ぶ大変貴重な機会となりました。
本学では今後も、学生が安心して留学生活を送れるよう、危機管理教育の充実に努めてまいります。