2026.2.2|MON
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2026年1月31日、東洋大学白山キャンパスにて、TGLプログラムの一環として「多文化共生を描く―地域に広がる多言語サイン―」をテーマとしたワークショップを開催しました。本キャンプでは、多文化共生社会における情報伝達の重要性に注目し、身近な環境にある「多言語サイン」を題材に、その役割や課題について考えました。
ワークショップの前半では、多文化共生の基礎的な考え方や、多言語サインの事例を紹介しました。その上で、参加学生は「白山に訪れる日本語がわからない外国人観光客」という設定のもと、公共交通機関、街・公共空間、施設・サービスといった観点から、多言語サインがどのように機能しているかを考えました。
後半はフィールドワークを実施し、学生たちはキャンパス周辺に出て実際の多言語サインを調査しました。各グループは担当エリアを決め、多言語表示のある看板や案内、注意表示などを撮影し、「分かりやすさ」「分かりにくさ」「情報量」「言語の種類」「視覚的デザイン」といった点から観察・記録を行いました。
フィールドワーク後は、撮影した写真をもとにポスターを作成し、グループごとに発表を行いました。発表では、「イラストや写真があることで理解しやすいサイン」「英語表記はあるが情報が十分でない案内」「日本語のみで表示されている注意書き」「ピクトグラムの有効性」「QRコードによる多言語対応の可能性」など、多様な視点から具体的な気づきが共有されました。また、「文字情報だけでなく視覚情報が重要」「誰に向けたサインなのかを考える必要がある」「身近な場所にも改善できる点が多い」といった意見も多く聞かれ、学生は日常空間を新たな視点で捉える経験となりました。
今回のTGLキャンプを通じて、参加者は多文化共生を「理念」としてではなく、「身近な環境の中の実践」として考える機会を得ました。
多言語サインという具体的なテーマを通じて、社会の多様性と情報アクセシビリティについて主体的に考える姿が印象的でした。
今後も国際教育センターでは、学生が異なる立場や視点から社会課題を考える実践的な学びの機会を提供していきます。
(担当講師:陳秀茵)