2025.07.25|FRI
2025.07.25|FRI
2025年7月19日(土)、TGLキャンプ「世界は、まちのすみっこから変わる」が開催されました。今回は、神奈川県鎌倉市で「関係案内所」を運営する「はつひので」より、株式会社public and coの小林ななみ氏と藤原皓平氏を講師にお迎えし、地域のローカルストーリーを掘り起こし、企画の力で新たな地域との関係性を構想するワークショップが行われました。
冒頭では、講師のお二人より「関係案内所」の事業についてのご紹介がありました。関係案内所は、地域資源を活かした拠点開発・運営を通じて、地域コミュニティと深く関わりながら、新たな事業の創出やプロジェクトの実装を推進しています。「今ある地域資源を生かして形にする」ことが、活動の核となっています。
本キャンプでは、参加学生が2グループに分かれ、45分という限られた時間で大学周辺の白山地域に出て、地域の「物語」を探索。収集した情報をもとに、それぞれが以下のような地域と大学をつなぐアイディアを提案しました。
1.6号館食堂の地域開放案
土曜日の学生利用が少ない時間帯に、地域の飲食店が出店できるように工夫し、地域住民が利用しやすい場づくりを提案。この案には、「本学の学食は日本の学食の中でも人気が高いため、地元住民にもその魅力を知ってもらいたい」という学生たちの思いが反映されました。
2.「よりみち京華」の設置案
京華通りに「よりみち京華」という情報・交流スペースを設け、「本日の主役」と題して地域の人々や学生を紹介するイベントの開催を企画。この案は、学生たちが実際に京華通りの店舗を訪れ、店主にインタビューを行った経験から発案されたもので、地域との接点をより身近に感じる工夫が込められています。
短時間でありながら、各グループは高いチームワークを発揮し、実現可能性の高い提案をまとめ上げました。講師の的確な指導と、参加者の積極的な姿勢が相まって、充実した学びの機会となりました。
なお、小林ななみ氏は本学の国際地域学部(現・国際地域学科)の卒業生であり、フィリピン、タイ、インドネシアなどでのコミュニティ開発の経験を持つ実践者です。卒業生が現役学生に直接指導する姿は、参加者にとっても大きな刺激と励みになりました。