2025.08.28|THU
2025.08.28|THU
2025年8月24日(日)~26日(火)、国際協働COIL型フィールドスタディ「富士山フィールドワーク」を実施しました。
本プログラムには、本学の日本人学生や留学生に加え、Toyo Summer Program(TSP)に参加する協定校の留学生も参加しました。富士山周辺でのフィールドワークを通じて、世界遺産としての富士山やSDGsへの理解を深め、国際的な視点から議論できる力を育むことを目的としています。
事前学習として、7月30日にオンライン研修を実施し、学生たちは「富士山の魅力」「日本人にとっての富士山の意義」「山岳信仰」「富士山の課題」「世界から見た富士山」などのテーマごとにグループで調査を進めました。TSP参加者が来日する前から協働学習を始めることで、当日のフィールドワークに向けた基盤を築きました。
3日間のプログラムでは、本学学生7名とTSP参加者19名が河口湖を拠点に活動しました。初日は山梨県世界遺産センターで環境問題について学び、ごみ拾い体験を行いました。夜には事前調査の成果を発表し、活発な意見交換が行われました。2日目は富士山五合目での自然解説ツアーや、西湖いやしの里・富岳風穴の見学を通じて、自然の多様性や地域に息づく伝統文化について理解を深めました。最終日には、フィールドワークを通じて得られた新たな学びをグループごとにまとめ、成果発表を行いました。
今回のフィールドワークを通じて、学生たちは富士山についての知識を広げただけでなく、異なる背景を持つ仲間と協力し合うことで、
多様な価値観を理解し、国際的な交流を深めることができました。
引率者所感
国際教育センター 准教授 小早川 裕子
今回、初めて貸し切りバスを利用したお陰で、無駄な時間なく行動することができた。複数回本研修に参加している学生2名がリーダーとして大いに活躍してくれたお陰で、集合時間、施設利用、集団行動などがスムーズに運んだ。本研修における学生リーダーの存在意義の大きさを確認した次第である。
最後まで富士山は顔を見せることはなかった。それでも参加者の満足を得られたのは、多国籍からなる学生同士の刺激的な交流と、机上の学びからは得られない現場をフィールドワークして初めて知り得た「発見」と「驚き」があったからであろう。富士山でのレンジャーやボランティアによる環境保全の活動は近年から活発になっている。彼らの努力と成果を学ぶためにも富士山フィールドワークが続くことを願っている。