2025.03.07|FRI
2025.03.07|FRI
2025年3月7日、東洋大学白山キャンパスで「多文化共生を描く―地域に広がる多言語サイン―」をテーマとしたワークショップがTGLプログラムの一環として開催されました。本キャンプでは、多文化共生社会における情報伝達の重要性を学び、特に「多言語サイン」に注目し、その役割と課題を考えました。
ワークショップでは、多文化共生の概念や多言語サインの具体例を紹介し、参加者は公共交通機関や街などにおけるサインの特徴を学びました。その後、キャンパス周辺でフィールドワークを行い、各グループが異なる3か所で多言語サインを撮影・調査・分析しました。
フィールドワーク後、撮影した写真を基に発表用スライドを作成し、各グループが良い点や改善点について議論しました。例えば、「視覚的にわかりやすいサイン」として、駅の案内板やゴミの分別ポスターが挙げられた一方で、「改善が必要なサイン」として、翻訳が不自然な標識や情報量が多すぎて理解しにくい掲示、文京区役所の日本語のみで表示されているエレベーター掲示などが指摘されました。発表後の意見交換では、「身近な場所にも多言語サインが多く存在することに気づいた」「外国人にとってわかりやすい情報提供の工夫が必要」といった意見が寄せられました。
今回のTGLキャンプを通じて、参加者は多文化共生の現状を実感し、より効果的な情報発信の在り方について考える機会を得ました。今後も国際教育センターでは、異なる視点を持つ学生が学び合い、社会課題について主体的に考える機会を提供していきます。皆さんの積極的な参加を期待しています。(担当講師:陳秀茵)