2024.08.26|MON
2024.08.26|MON
2024年8月3日(土)に、東洋大学とタイ・チェンマイ大学との国際学生ミーティングが開催されました。国際学生ミーティング (Online Student Meeting)は、東洋大学と世界の協定校の学生をオンラインで結び実施されている国際交流活動です。
チェンマイ大学とのミーティングでは、チェンマイ大学に留学中の国際学部国際地域学科の学生である森田結衣と村松日穂が、チェンマイ大学の日本語学科の学生がリーダーとして運営を行いました。土曜日ではありましたが、東洋大学から11名、チェンマイ大学から14名の学生が参加しました。チェンマイ大学からの参加者のほとんどが日本語学科の学生だということもあり日本語メインでの開催でした。
今回の開催に際して、主催者がToyo-MeWプロジェクトという東洋大学の月経環境の向上に取り組んでいる団体に所属しているため「月経教育」をテーマとして設定しました。
チェンマイ大学に留学しているなかでジェンダーや月経に対する多様性を実感し、タイの月経環境やジェンダーへの考え方を知ってほしいと思いました。さらに、月経への寛容さは教育システムの違いから生まれるものなのではないかと考え、チェンマイ大学と東洋大学の学生がどのような月経教育を経て、どのような環境で過ごしているのかをオープンに共有できる場所を提供することを目的に実施しました。
Toyo-MeWプロジェクト Instagram
はじめに、両大学の概要説明とToyo-MeWプロジェクトの活動紹介とチェンマイ大学でのナプキン配布ボランティア活動と月経環境について説明しました。
その後、2つのグループに分かれグループディスカッションを計2回行いました。
1回目のグループディスカッションでは「どのような月経教育を受けてきましたか?」と「月経に関する悩みはありますか?」というトピックに対して意見交換を行いました。Zoomのホワイトボード機能を用いることで日本語を勉強中で話すのが得意でない生徒も意見を発表できるような環境作りを心がけました。日本では月経教育は男女別で月経教育が行われていることがわかり、タイの多くの学生は男女一緒に月経教育を受けていることがわかりました。
グループ①
グループ②
2回目のグループディスカッションでは「友人や家族と月経について話す機会はありますか?」と「タイと日本ではどのような共通点や違いがありましたか?」というトピックに対して意見交換を行いました。月経という話慣れないトピックでしたが、チェンマイ大学の学生も積極的に発言していました。中でも印象的だったことは、タイでは月経に対してオープンな社会であるということです。知らない人同士でナプキンを貸し借りするほど寛容な環境であることが分かりました。
グループ①
グループ②
参加者からは「日本の性教育はあまりオープンではないけど、タイは男女問わず知識を持っていて驚いた。他国と比較することで、自分の知識の幅を広げることができて参加して良かったと思う。」「チェンマイ大学の日本語学科のみなさんすごい日本語が流暢で感動しました。タイの学生さんから学べたことを活かしていきたいなと思えるような有意義な時間でした。」といった感想が聞かれました。また、ミーティング後にSNSの交換も行われました。今回のミーティングから新しい交流が生まれることを期待しています。(文:国際学部 森田結衣 村松日穂 )