2024.12.16|MON
2024.12.16|MON
2024年12月14日(土)、白山キャンパスにてTGLキャンプ「境界を超えるリーダーシップ」を開催しました。本イベントには学年や学部を超えた17名の学生が参加し、中国やロシアなどで豊富な海外駐在経験をお持ちの浅井稔氏を講師に迎えて実施しました。
キャンプは浅井氏による講義から始まり、浅井氏の駐在経験を基に、異文化環境でのリーダーシップやマネジメントについて講義されました。特に、文化や価値観の違いに直面しながら、いかにして現地スタッフとの信頼関係を構築し、効果的なマネジメントを行ったのかという具体的なエピソードは、参加学生たちにとって非常に示唆に富むものでした。
その後、学生主体のグループワークとプレゼンテーションが行われました。学生たちは自身のリーダーシップを発揮した場面やマネジメント経験を振り返り、その際にどのようなマネジメントスタイルを取ったのか、またそれがどのように成功や失敗に結びついたのかを熱心に共有しました。
その後の浅井氏の講義では特に、ロシアにおける業務体験に焦点を当て、ロシアの歴史的背景や国民性、そしてそれらが日系企業の組織文化にどのように影響を及ぼしているのかについても詳しく語られました。ロシアの文化と日系企業の組織文化の相違点や、これらを理解したうえでのマネジメントの重要性についての解説は、参加者たちに強い印象を残しました。
単に成功事例だけでなく、失敗から得た学びについても共有されたことで、参加学生は異文化におけるマネジメントの複雑さとリアルさを深く理解する機会となりました。浅井氏の体験談とも比較しながら、自らのリーダーシップやマネジメントにおける課題や改善策について具体的に考察する場となり、この双方向的な学びにより、学生たちの理解がさらに深まり、非常に活気ある時間となりました。
参加学生からは、「それぞれの文化や価値観には背景や歴史があり、一方的に優劣を判断することができるものではない。そのため、どんな場所やゴール設定であっても、他者と共に時間を過ごし、互いを尊重しながらコミュニケーションを取るためには、広い視野と人間力が必要であると痛感した」「最適なマネジメント方法は状況や環境、人々によって変わるものであり、固定的な「完璧な方法」というものは存在しないという見解に共感した」といった感想が寄せられました。
異文化におけるリーダーシップの実践には共通点も多い一方、文化や環境に応じた柔軟なアプローチの必要性を認識する良い機会となったようです。
最後に、国際教育センターでは、今後も学生が異なる視点を共有し、学び合う機会を提供し続けていきます。皆さんの積極的な参加を期待しています。
(担当講師:水松巳奈)