2024.11.27|WED
2024.11.27|WED
2024年11月22日(金)の午後8時から1時間半、イタリア・ボローニャ大学と国際学生ミーティングを開催いたしました。東洋大学からは16名(内、発表者6名)、ボローニャ大学からは7名が参加しました。東洋大学からの参加者の多くは、イタリアに関心があり、またボローニャ大学への留学を考えている学生たちでした。
今回の企画・運営を担当したのは、この9月からボローニャに留学している同大学に留学中の経済学部2年生の尾崎倫斗さんです。
当日の監修を担当された小早川裕子先生に、当日の様子を伺いました。
今回の国際学生ミーティングは、ボローニャ大学留学中の尾崎さんが中心となり、イタリアに行ってから感じていた日本とイタリアの家族観の違いをテーマに議論しました。ボローニャ大学からの参加者は日本語を専攻している学生たちで、議論は日本語と英語を混ぜた形で行われました。
今回明らかになったのは、イタリアの家族観は北と南、都市部と地方ではかなり違うことでした。北部の地方ではジェンダーのステレオタイプがまだ根強く残っており、イタリア政府の統計からも家事は女性がするものと考えている人が70%近くもいることがわかりました。イタリアも日本と同様出生率が毎年低くなってきていますが、最初に大きく下がったのは1970年代で、その要因は中絶の認可にありました。その後、宗教離れや子供にかかる育児費や教育費の高さから、出生率が下がっていったとのことでした。
日本の家族観も、昭和、平成、令和と時代と共に変化しており、特にSNSに費やす時間が増えたことで、家族間の会話が激減した事が話題になりました。
主催を務めた尾崎さんには、運営上反省する事が多々あるようでしたが、ISMのテーマと趣旨を理解し、参加学生達を集め、イタリアの出生率とジェンダー理解に関するデータを調べ、話題を提供するなど、現地の学生達と何度も打合せをした様子が見てとれました。今回の経験を活かし、イタリアでの学びを深め、大いに活躍してほしいと思います。(文:国際教育センター小早川裕子)