2024.11.11|MON
2024.11.11|MON
2024年11月9日、東洋大学白山キャンパスで「未来のジオパークを考えるー自然と文化をつなぐ」をテーマにしたワークショップがTGLプログラムの一環として開催されました。このTGLキャンプでは、持続可能な地域資源の活用や観光の在り方を学ぶことを目的に、帝京大学文化財研究所の藤井郁乃助教を講師に招き、参加者同士の協力を通じてジオパークの課題と可能性を探求しました。藤井先生の指導のもと、日本各地に存在するジオパークの現在の課題や未来に向けた展望について理解を深める場となりました。
ワークショップの冒頭では、ジオパークの概要や本イベントの目的が説明され、ジオパークが地域特有の地質や景観の保護を目指しつつ観光資源としての可能性を持つことが強調されました。学生たちは、地域資源を保護することの意義や観光資源として活用する重要性について基礎知識を学ぶ良い機会となりました。続いて、室戸ジオパークを事例に、ジオパークの持続可能性や、観光と環境保護のバランスの重要性について詳細な解説がなされました。また、日本国内でのジオパークの特徴や地域住民との連携の実際についても紹介され、学生たちはジオパークの多様な役割や地域社会への影響について理解を深めました。
講義の後、学生たちはグループに分かれてディスカッションを開始し、各グループは日本国内の特定のジオパークをテーマに、地域資源の保全と活用、そして課題解決について議論しました。このディスカッションを通じ、持続可能な観光を実現するためのアイデアが数多く生まれ、「地域の交通問題解決策」「ジオパークに関する情報発信強化」など、ジオパークの発展に向けた様々な提案が出されました。学生たちは、こうして得たアイデアをポスター形式にまとめ、視覚的に伝わりやすい形で情報を整理し、効果的に伝えるための工夫も施しました。
ワークショップの締めくくりには、各グループが作成したポスターを使って発表を行い、互いの発表に対して活発な意見交換が行われました。参加者たちは異なる視点を得ることで、新たな学びや発見が生まれ、各自のアイデアをさらに具体的に発展させる機会となりました。このようにして、本ワークショップはジオパークが持つ役割や、持続可能な社会に貢献するための具体的な方法を学ぶ貴重な経験の場となりました。
最後に、国際教育センターでは、今後も学生が異なる視点を共有し、学び合う機会を提供し続けていきます。皆さんの積極的な参加を期待しております。(担当講師:陳秀茵)