2024.07.29|MON
2024.07.29|MON
2024年7月27日(土)に、TGLキャンプ「バーチャル日本ツアガイド」が対面で開催されました。全学から20名の学生が参加しました。本キャンプは、SDGs(持続可能な開発目標)の意識向上を目的としたイベントとして開催され、日本の観光を通じて持続可能な社会の実現に向けた取り組みを学ぶ場となりました。
本キャンプは、コロナ後に来日する外国人観光客の急増を踏まえ、観光客向けに1日、2日で楽しめる旅行プランを作成し、日本のユニークさや魅力を強調することで、実用的な旅行情報を提供します。さらに、SDGsの課題解決を目的に、オーバーツーリズムに関連するマナーや環境問題についても触れ、観光客に対する注意点と対策を説明するものです。
ガイダンスの後、参加者はグループに分かれ、5つのキーワードを使った自己紹介ゲームを行いました。各自己紹介の後、他のメンバーからそのキーワードに関する質問を受け付けることで、さらに詳しい自己紹介ができ、会話が広がりました。
次に、参加者には特定の地域から1つを選び、1日または2日の旅行プランを作成するタスクが与えられました。対象は15名の体験型旅行団体と設定されており、グループでテーマを決めて詳細な旅行プランを作成しました。プランには、オーバーツーリズムに関連するマナーや環境問題、その地域特有の問題についての注意点と対策も含めました。特にSDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に着目し、これらの目標は、持続可能な観光の実現に不可欠な要素として強調されました。
グループごとにポスターを作成し、ポスターセッションを行いました。参加者は自由に動き回って他のグループの発表を聞き、意見交換を行いました。最終発表では、「Exploring Industrial Arts in Kyoto」「函館フードリズム」「沖縄わくわく体験ツアー」など、個性と魅力が溢れるツアープランが発表されました。これらの発表は非常に興味深い観点と示唆に富んでおり、「交通機関移動による排気ガスの軽減」「ゴミ袋配布によるポイ捨て問題の解決」「伝統芸能を守り続ける」といったSDGsに関連する提案も含まれていました。特に、旅行プランにはSDGs目標に関連する具体的な対策が組み込まれており、持続可能な観光を実現するための方法が具体的に示されました。
グローバル化の進展に伴い、日本に在留する外国人数は300万人に上り、東洋大学でも1,500名以上の留学生が在籍しています。日本国内や大学構内にいても外国の方と接することが日常的になっています。「日本」に対する理解を深めることによって、SDGsの課題解決を常に意識しながら、様々な背景を持つ人々と情報交換をし、助け合い、日本での生活がより楽しめるよう願っています。
国際教育センターでは、引き続き、新しい出会いから学びが生まれる場を提供していきます。皆さんの積極的なご参加をお待ちしております。
(講師:陳秀茵 )