2025.04.02|WED
2025.04.02|WED
今回のMeet The World (MTW)は、オランダのアムステルダム応用科学大学と、3月25日(火)〜3月27日(木)に実施しました。本学からは9名(4名のファシリテーターを含む)、アムステルダム応用科学大学からは13名が参加しました。
従来通り、学生ファシリテーターには事前研修を行い、ファシリテーターの心得とスキルをロールプレイしながら事前準備を行いました。その成果もあって、グループディスカッションは円滑に進みました。
4つのグループに分かれ、各グループで本学学生がオランダで流行りそうな商品・サービスを事前に考えた内容を発表し、そのアイディアに関してオランダの学生を交えて議論を行いました。彼らのミッションは、その商品・サービスを選んだ理由、現地でより一層受け入れられるための改善案を考え、発表する事でした。グループ1「Japanese Dango Food Truck」、グループ2「信頼アカデミー」、グループ3「Bella BOT」、グループ4「Kotatsu, Obento, Omamori」というタイトルでそれぞれ発表を行いました。
今回で4年目になるMTWですが、サービスを紹介するグループは初めてでした。グループ2の「信頼アカデミー」がそれに該当しますが、その目的は、オランダの接客サービスが笑顔がなく良心的とは言えない状況から、日本の「おもてなし」精神を導入した質の高いサービスを教える学校と、目に見えない「信頼」を実践して習得するレストランの協働によって、総合的に品質の高いサービスをオランダに普及させることにありました。一方で、グループ3は、労働力の減少、効率化、人件費を解消する目的で、日本のファミリーレストランに導入されている猫ロボット(Bella Bot)を普及する事で、オランダ国内の飲食店が抱える課題を解消できると考えました。この2つのグループは、対面によるサービス向上と非対面による効率化を考えた点で対照的であり、それぞれのメリット、デメリットが盛んに議論された点が印象的でした。
また、今回のMTWで特徴的だったのは、発表スライドにAIを利用していた事です。団子販売トラックを提案したグループ1は、彼らがイメージした団子と販売トラックをAIで作成しました。グローバルな時代の変化を垣間見る発表だったと言えます。
今回、学生達は単純に商品やサービスを考えるだけではなく、ターゲットや素材、一般市場から考えた単価、広告手段など、根拠を見せながら発表していました。ビジネスを学んでいるオランダの学生のノウハウが生かされ、本学生にとっても大きな学びとなりました。
それぞれの国にあるもの、ないものが議論され、双方にとって今回も非常に学びの多い刺激的なプログラムとなりました。このように国を超えて学生達が今後の商品やサービスを議論することで、アイディアが実現する可能性をこの超短期のプログラムでも感じさせられました。
国際教育センター 小早川 裕子