海外大学院留学体験談
海外大学院留学体験談
留学体験記 ~挑戦と成長の8カ月~
私が大学時代に参加した留学プログラムは、主に二つあります。一つ目は、ベトナムのハノイにある日系企業での1カ月間の短期インターンシップです。このプログラムはJICAも関与しており、以前から途上国の発展に興味のあった私にとって、現地の雰囲気やビジネスを体感できる貴重な機会となりました。
そして二つ目が、イギリス・カーディフ大学への長期留学です。本来は9カ月間の予定でしたが、出発直前にパスポートを紛失してしまい、最終的に8カ月間となってしまいました。この時は国際教育センターの職員の方々をはじめ、多くの方に多大なご心配とご迷惑をお掛けし、今でもその時のことを鮮明に覚えています。
語学力向上への道のり
私はグローバル・イノベーション学科に所属しており、留学は必須です。多くの学生は2年生時に留学しますが、私はイギリスへの留学を希望していたため、より高い語学スコアが必要でした。IELTSで6.5が求められていたのに対し、当初は5.5しかありませんでした。その壁を乗り越えるため、ランゲージセンターのライティング講座やIELTS講座を積極的に受講し、学内のサポートを最大限に活用しました。
実は、第2期募集時点ではIELTSスコアが条件を満たしておらず、第3期でようやく希望先へ出願することができました。希望の大学に空き枠があるかどうかも分からない中、とにかくIELTS6.5取得を目指して勉強に集中しました。無事スコアを取得でき、出願が叶ったときの喜びは今でも忘れられません。
留学生活で得たもの
目標だったIELTS6.5は留学出願時に取得できましたが、いざ現地の授業が始まると、実際の学びの厳しさを痛感しました。課題や授業についていくことで精一杯で、語学力の向上に「ゴールはない」ことを実感しました。もっと準備をしておけばよかったという悔しさもありましたが、それもまた貴重な経験の一つです。
また、長期休暇を利用して、普段なかなか行くことのできないアフリカの国々を含め、さまざまな場所を旅行できたことも、私の視野を大きく広げてくれました。これらの体験が、今後の自分の将来につながる大切な財産になったと感じています。
留学を通じて、語学力だけでなく、自分で目標を立てて実現する力、困難を乗り越える力、そして多様な価値観を受け入れる柔軟性を養うことができました。この経験が、今後の人生やキャリアに大きく役立つと確信しています。留学を考えている皆さんも、ぜひ怖れずに一歩を踏み出してみてください。きっと、かけがえのない成長が待っています。
<大学生4年間の語学力の編成>
~TOEICスコアとIELTSスコア~
1年生:入学時に受けたTOEICスコアは450点でした。
1年生:英語の勉強を必死にやり、IELTS5.5点まで伸ばしました。
2年生:留学出願時(2年生11月)までにIELTS6.5点を取得。
3年生:「チャレンジ型」申請のために受験したTOEICで790点を取得。
4年生:長期留学から帰国した時点でIELTS7.5点を取得しました。
私は将来、国連機関等で働きたいと考えていたので、そのためには大学院修士取得が必須のため、大学院への進学はもともと視野に入れていました。それに加え、もっと専門的な勉強を学びたいと考え、「国際開発」「開発経済学」を専攻することにしました。東洋大学国際学部グローバル・イノベーション学科で広い分野を学んでいる中で、だんだん貧困などに興味を持ち始めました。カーディフ大学へ留学したことで更に具体的に何を解決したいのか、どう貢献したいのか、を考えるようになりました。
英国は私の関心のある開発学の分野で世界的に有名で、数多くの有名な大学がロンドン周辺に位置しています。その中でも私の選択したLSEはロンドン中心地に位置しており、その分野で権威のある教授が数多く在籍、そして卒業生の多くが国際協力の分野でご活躍されているということもあり、学術的そしてネットワーキングの面から私の持っていた選択肢の中で一番魅力的だと感じLSEにしました。しかし、イギリスの物価の高さ、また修士課程は1年間という期間に限られているので、自分にとってイギリスの大学院を選択するというのは大きな決断が必要でした。
大学院への進学を目指す上で、私は出願から必要書類の準備、提出まで、すべて自分の力で取り組みました。エージェントは利用せず、履歴書や志望動機書の作成、英語能力試験の受験、教授への推薦書依頼まで、一つひとつ着実に進めていきました。
出願に必要な書類は主に以下の通りです。
●履歴書(CV)
●志望動機書(Personal Statement)
●英語能力試験のスコア(IELTS等)
●推薦書(2通)
履歴書と志望動機書の草稿を書き上げた後、留学生の友人に添削を依頼し、より洗練された文章となるよう何度も見直しました。推薦書は、東洋大学在籍時のゼミの教授とグローバル・イノベーション学科の学科長のお二人に快くご執筆いただき、心強いサポートを得ることができました。
大学院出願には一定以上の英語力が求められます。高いスコアを目指して努力するのはもちろんですが、合格において最も重視されたのは志望動機書だと感じています。「なぜこの大学・専攻で学びたいのか」「将来どのようなビジョンがあるのか」を明確に伝えることが合格のカギです。志望動機書は必ず英語で作成する必要がありましたので、ランゲージセンターのライティング相談や、LSEを卒業された東洋大学の研究者の方にアドバイスを頂きながら内容をブラッシュアップしました。
大学時代の長期留学経験も自分の強みとなり、しっかりとアピールポイントとして活かすことができました。また、ゼミの教授には親身にご相談に乗っていただき、多方面の方々をご紹介いただけたのも大きな助けとなりました。出願を考えている方へは、まずゼミの指導教員へ早めに相談することを強くおすすめします。
もっとも大変だったのは、出願手続きと卒業論文、授業、試験、すべてが同時進行となったことです。時間管理が問われる日々が続きました。また、1年生時に新型コロナ禍でのオンライン授業に適応できず、GPAを思うように伸ばすことができなかったことも後々響きました。大学院出願には高いGPAが求められるため、そこから成績を巻き返すことにも大変苦労しました。
振り返ってみて、全ての出願プロセスを自ら経験した今、自分自身で状況を把握し、チャレンジすることの大切さを実感しています。多くの方々のサポートを受けながらも、「自分で切り拓く」姿勢が合格につながりました。これから大学院進学にチャレンジする方は、ぜひ勇気をもって一歩踏み出し、積極的に周囲の力を借り、自分の目標を掴んでほしいと思います。
私の将来の目標は、途上国の発展や貧困格差の解消に貢献することです。大学生活や留学、大学院での学びを通して、国際社会で直面するさまざまな課題に直接関わりたいという思いが強くなりました。
将来的には、国連機関や開発コンサルタント、国際協力機構(JICA)など、グローバルな舞台で途上国支援に携われる組織への就職を目指しています。現地の人々と直接関わりながら、持続可能な発展や貧困の解決に向けた具体的なプロジェクトに取り組むキャリアを築きたいと考えています。
大学院の修士課程を修了した後は、日本に帰国して国際協力機関に勤務すること、もしくは海外の現地機関で実務経験を積むことのいずれかを視野に入れています。どちらの道を歩んでも、現場での経験や専門知識を活かし、世界の貧困格差問題の解決に貢献したいという目標は変わりません。
世界には、経済や教育、医療などさまざまな面で不平等や困難を抱えている人々がたくさんいます。私は自分の経験と学びを活かし、国際社会の一員として、少しでも多くの人の暮らしに寄り添い、より良い社会づくりに貢献できる存在を目指していきます。
目標を明確にし、行動で未来を切り開く ~合格へのアドバイス~
進学やキャリアの選択に迷ったとき、最も大切なのは「自分が何をしたいのか」を明確にすること、だと感じています。「本当に自分は何を目指したいのか」「それに向けて今何が必要なのか」――そう自問自答する時間を惜しまないことが、合格や夢の実現への第一歩です。
志望理由書を書くとき、やはり大切になるのはご自身の体験です。インターンシップやボランティアなど、さまざまな活動に積極的に参加し、書類に書ける実績や経験をたくさん作っておくことをおすすめします。行動の積み重ねが、自信と説得力のある志望理由へとつながります。
また、合格への近道は早めの情報収集と準備です。募集要項や必要な書類、スケジュールなど、分からないことは積極的に調べて「準備万端」で臨みましょう。何事もスタートが早いほど、落ち着いて対策できます。
皆さんも、ぜひ自分の目標を明確にし、情報収集や経験を積む準備を怠らず、着実に合格を勝ち取ってください。
Where there is a will, there is a way!(意志あるところに道は開ける)