2022年度(第5回)日本語プレゼンテーションコンテストを開催しました!

2022年12月3日(土)、2022年度(第5回)東洋大学日本語プレゼンテーションコンテストを開催しました。

国際教育センターでは、日本語学習の機会と、また日頃の学習成果を発表する機会を提供する目的で、2018年度より日本語プレゼンテーションコンテストを開催し、本年度はその第5回目になります。

発表者・審査員・観覧者(学内教職員や学生)が会場に集い、またその様子をYouTube配信する形で実施し、多くの方にご視聴いただきました。

今回のテーマは、『日本の多様性と共生社会』とし、留学生ならではの視点から、日本の共生社会に関する課題を提示し、その解決策について提言を行ってもらいました。当日は予選を勝ち抜いた7名が出場し、それぞれ専門性を活かしてプレゼンテーションを行いました。

どの出場者も流暢かつ高度な日本語を使いこなし、論理的で独創的な資料に基づくプレゼンテーションを行いました。限られた時間で興味深いテーマを選び、問題提起し、独自で調査を行い、自身の考えをわかりやすく述べ、質疑応答の回答もよく準備され、非常に高度な内容構成の発表でした。

東洋大学では、留学生の日本語能力の向上、日本での就職を視野に入れたビジネス日本語教育にも力を注ぎ、学術・実務の双方で活躍するための日本語力養成を推進しております。

1位: 程 成/テイ セイ(社会学部国際社会学科2年)
タイトル『これからの日本における「真」の多文化共生』 

「多文化共生」とは何か定義し、2つのグループ「留学生の多い東洋大学の学生」および「外国人の多い団地の住人」へのアンケート調査を実施し、現在の日本の問題点である、外国人が増えて共存はしても、真の共生は出来ていないことを訴え、自身の考えを述べました。

2位: 韓一菲/カン イヒ(社会学部メディアコミュニケーション学科2年)
タイトル『ハーフ イン ジャパン』

日本にいるハーフのアイデンティティ問題に目を向け、現在あるツールを用いて、解決策を述べました。
自身の専門であるメディアの影響力によって、問題を解決することができると論理的に伝えました。

3位: 鄭 賢洙/ジョンヒョンス(経済学部国際経済学科3年)
タイトル『横に立てておいた靴たち』

自身の経験した、日本人が床が汚れないよう配慮して靴底を下に置かずに横に立てる並べ方への気づきについて述べ、日常生活に散りばめられた文化の違いへの気づきが多文化共生へとつながっていくことをわかりやすく説明しました。

漢検賞: LAI TSZ YAN/ライ シ イェン(国際観光学部国際観光学科3年)
タイトル『地方の魅力創造が鍵?ー外国人観光客に日本観光の多様性を伝えるには』

日本の地方には魅力的な観光地がたくさんあるものの、外国へのアピールが不足しているために興味を持ってもらえていないことを問題提起し、どのようにPRすべきか提案を行いました。

朝日ネット賞&観客賞: CHUAH PEI WEN/チュア ペイウェン(総合情報学部総合情報学科2年)
タイトル『外国人との共生社会』

日本人は、外国人との交流が少ない理由から、ステレオタイプや偏見を持ちやすいだろうとし、解決方法として自身の専門の情報分野である、シミュレーションゲームから多文化共生を身近に感じて学ぶことを提案しました。

❖ 決勝出場者(全7名)❖ ※発表順

 曾 博文/ソ ヒロブミ(文学部国際文化コミュニケーション学科3年)
LAI TSZ YAN/ライ シ イェン(国際観光学部国際観光学科3年)
程 成/テイ セイ(社会学部国際社会学科2年)
鄭 賢洙/ジョンヒョンス(経済学部国際経済学科3年)
CHUAH PEI WEN/チュア ペイウェン(総合情報学部総合情報学科2年)
GAO MING/コウ メイ(経済学部国際経済学科4年)
韓一菲/カン イヒ(社会学部メディアコミュニケーション学科2年)


❖司会者❖
ナン イン レ ウー(国際学部グローバル・イノベーション学科4年) 

❖審査員❖

牛窪 隆太 准教授(国際教育センター)

市田 せつ子 教授(国際観光学部)

陳 秀茵 講師(国際教育センター)

❖特別審査員❖

【漢検賞】 八田 香里様(公益財団法人日本漢字能力検定協会 常任理事)
【朝日ネット賞】 小松 大様(株式会社朝日ネット 上席執行役員)

❖挨拶・講評❖

福川 伸次(学校法人東洋大学総長)

矢口 悦子(東洋大学学長)

髙橋 一男(東洋大学副学長/国際教育センター長)

❖協賛企業・団体様❖(順不同・敬称略)

株式会社朝日ネット

株式会社学生情報センター

東洋大学グローバルサービス株式会社(TUGS)

株式会社スター商事

公益財団法人日本漢字能力検定協会

有限会社ボンズ企画

三井住友銀行株式会社

森興産株式会社

❖主催❖
東洋大学国際教育センター