海外大学院留学体験談

土屋 諒真 さん 
(東洋大学大学院理工学研究科卒)

 進学先:ジョンズ・ホプキンス大学大学院PhDコース

2023年4月下旬、東洋大学大学院理工学研究科卒の土屋諒真さんが、世界トップレベルであるアメリカのジョンズ・ホプキンス大学大学院PhDコース(アメリカ)に合格したという吉報が届きました。土屋さんが、なぜ海外大学院を目指し、いかにそのために必要な英語力を習得することができたのか、その秘密を探るべくお話を伺いました。

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 2017年に東洋大学理工学部に入学した際、土屋さんは「専門性を高め、できれば国際的に活躍できるようになりたい」と考えていたそうです。専門研究が忙しくなる3年生になる前に、と国際教育センターの様々なプログラムに参加し、意欲的に英語学習に取り組みました。

 2年生での交換留学を目指しスコアアップに励んでいた折、先生からの紹介で出場したのが国際教育センター主催の「英語スピーチコンテスト」でした。3か月間の猛特訓の末、理工学部の1年生ながら最優秀賞に選ばれるという快挙を成し遂げます。

 その後、必要なスコアを獲得し、2年生でアメリカのノースウエスト・ミズーリ州立大学へ留学した土屋さんが目にしたのは、熱心に学ぶ現地の学生たちの姿でした。「自分も海外の高いレベルの環境に身を置いて頑張りたい」という気持ちが芽生えたのはこの頃だそうです。帰国後は加藤和則教授のもと、「幹細胞由来神経保護因子の探索及び機能解析」をテーマに医工学研究の道へ。海外大学への進学を視野に入れつつ、まずは飛び級制度を利用し、東洋大学大学院理工学研究科修士課程へ進学します。他大との共同研究にも参加するなど経験を重ねるうち、巡り合った研究者がジョンズ・ホプキンス大学に研究留学していたことが縁で、土屋さんも同大学への進学を考えるようになります。そして今春、念願のジョンズ・ホプキンス大学大学院PhDコースに合格を果たしました。

 土屋さんは、9月から同大学院で「3Dバイオプリンティングを用いた新しいナノドラッグデリバリーシステムの構築」 をテーマに研究に励んでいます。「私には、『人を助けたい』という気持ちが根底にあります。医学の発展に貢献することが目標であり、私の役目なのだと信じています」、このように笑顔で語った土屋さん。そのひときわ高い志とひたむきな努力は、東洋大学の後輩たちの大きな目標となり、励みとなることでしょう。

英語スピーチコンテストで優勝
ノースウエスト・ミズーリ州立大学留学中
ジョンズ・ホプキンス大学図書館にて