自社にはアクリル・金属・木材を加工するための自作NCルーターがあり、今回のパワーを上げる改造を施しました。
右の画像が実際に今まで使用していたスピンドルです。
このスピンドルでも25000rpmでアクリルや木材、アルミ等の金属も切削可能でした。
アクリルを切削加工することが多いAiLでは、充分なスペックです。
ただ、問題点がありました。
それは、もう一台あるSHINX製の大型NCルーターよりも切削速度が遅かったことです!
自作はアップカットで切削しているため、SHINX製のNCよりも切削面は綺麗で、精度も±0.01~0.005程度まで出せていました。
実際に今まで、精度が求められる物を作るときは、この子に頼っていたのですが、数物のに2日間も回し続けることも多かったです。
なので、閃いたわけです......回転速度は同じでもトルクが大きいスピンドルに交換して、他の部分も魔改造....よりよくしようと!
これを
こうして
こうだ!!
そうです。まずは取り外して清掃です...
組み上げて以来、外していない部分に古くなったグリスがこびり付いていて3時間くらい清掃してましたorz
2人掛かりで清掃した後は、スピンドルを取り付けるベースの改造と新しいスピンドルのPLC取り付けのために溶接をします。
スピンドルのベースは、自社で切削して作った物なので、作り直してもいいのですが、今回は取り付け穴を増やすことで対応しました。
前回のスピンドルに比べて2.5倍くらい大きいです。
重さも3.5kgあるので、Z軸とY軸のサーボモーターも交換です。
こちらも倍くらいの大きさに変更しました。
必要なのかって?
こういうのは、大きければ大きいほどいいんです!
※カメレオン個人の主観です
実際には理論値+マージンで全体のバランスを計算してます
この後、killスイッチを付けて、配線を接続して、LEDを増設して....こまごました作業です。
この日誌に乗るのは5工程くらいになると思うですけど...
実際には1日作業での改造をしています(笑
予想はしていましたが、掃除が一番時間が掛かり、配線の整理と接続がなかなか大変でした。
他にもMDFのベッドを新しくしたり、こまごました作業だらけです(笑
精度が要求される機械なのでレベリングと組立には神経を使いましたが、大きなスピンドルが付いたことで、自作機が工業機のような圧がでて、遠目から見てもかっこよくなり、実際に切削するのが楽しみです!
恐らくこれまでの倍速で切削できます!
今後も会社内にある機械を隙あらば、魔改造....もとい改良していきたいです。( ´∀` )