校舎の変遷に寄り添う母校愛の歩み
ごあいさつ 淡交会会長 大澤 秀利 66回
淡交会の展示コーナーにお越し頂きありがとうございます。
淡交会は、卒業生の親睦団体であるとともに在校生の皆さんとの交流を通して少しでも役に立つ活動が出来ればと思っています。
<校舎の変遷から見た120年の歴史>
さて、母校は今年、創立120周年を迎えました。これを、歴史の証人と言うべき校舎・校地の切り口から見るとどうなるでしょうか。
明治35年に新築移転した校舎を初代とすると、現校舎は三代目で
す。初代・ニ代目は多難の道を歩みます。関東大震災や東京大空襲では全焼です。また、戦後は校地削減や移転計画まで浮上しました。
<ワンチーム>
難局の折に登場するのが、ラグビーに擬えれば、“ワンチーム三中・両国高校”(教職員、在校生、父兄、淡交会の連携プレー)に他なりません。テーマは「校舎の変遷に寄り添う母校愛の歩み」としました。
関東大震災では教師が在校生の生死調査に奔走し、在校生はガリ版刷り教材で勉学に励みます。東京大空襲の際は教職員、在校生からなる防護団が必死に消火活動に当りました。
特筆されるのは、校地削減反対問題の折、校長を先頭に教師、在校生がプラカードを持ち、都庁まで一糸乱れぬデモを行い、解決の足掛かりに繋がったことです(昭和23年)。
<後援会・淡交会の支援>
ここで、どの活動を見ても、学校や在校生の活動をバックアップしてきた後援会や淡交会の尽力は貴重であり、その連携ぶりも見逃せません。
展示にあたっては、国会図書館・古地図や明治以降は国土地理院地図等を活用してビジュアル化にも努めたいと思います。
また、環境委員会では、地球環境とエネルギーをテーマに展示を行います。
2021年9月
東京都立両国高等学校同窓会 淡交会
会 長 大 澤 秀 利(66回)