人口9000人の町で、集客一万人超え!
ローカルのマーケティング戦略
人口9000人の町で、集客一万人超え!
ローカルのマーケティング戦略
熊本県南関町は人口9000人弱の小さな町。
観光地でも工芸品の名産地でもない場所でオープンしたお店は、来場者数は1万人超え、年間売上は2,300万円に。
「地元には何もない」
「こんな場所でうまくいくわけがない」
そんな言葉を跳ね返すように、いまや全国から熱い視線を集める場所へと育ちました。
なぜこれほどの成果を上げることができたのか。
ローカルで挑戦する人たちに「自分たちもできるんじゃないか」と勇気を与えられるように。
代表の山﨑氏がマーケティング戦略と今後の展望について語ります。
登 壇 者
株式会社ヤマチク
代表取締役
山崎 彰悟 氏
2013年より家業であるヤマチクに入社。2019年に自社ブランドokaeriを発表し、NY ADC賞やPentawards、TOP AWARDS ASIAなど世界的デザイン賞を獲得。HONDAやヴィヴィアン・ウエストウッドなどのノベルティ製作も担う。2020年からは社内デザインコンテストを毎年開催し、納豆のためのお箸を始め、数々のヒット商品を生み出す。2022年には国内最大級のスタートアップカンファレンス「ICC サミット FUKUOKA2022」にて、クラフテッド・カタパルト部門にて優勝。2023年にはカフェを併設したファクトリーショップ「拝啓」を南関町にオープン。
2024年ヤマチクの代表に就任。
私はアトツギとして、2013年にヤマチクに入社しました。当時24歳。
「自分の実力を世界相手に試してみたい」
「世界一の箸メーカーを目指したい」
そんな夢と功名心を持って入社したものの、すぐに厳しい現実を突きつけられました。
当時のヤマチクはOEM100%の完全下請け箸メーカー。
経営課題もあげればキリがないほどありました。
OEM事業に限界を感じ、2019年には自社ブランドokaeriを発表。
決して順風満帆だったわけではありません。
2020年、これから自社ブランドを伸ばしていくぞと意気込んでいた矢先にコロナ禍が始まりました。当時売上の主力だったOEM商品の注文が完全にストップ。
あの時はさすがに「廃業」も覚悟しました。
5年前までOEM100%の完全下請け箸メーカーだったヤマチク。
今では自社ブランドの売上が全体の65%になりました。
そして2023年11月11日。念願のファクトリーショップ「拝啓」がオープン。
3000年以上続くお箸文化。1000年後、世界の食卓にも「竹のお箸」という選択肢を繋ぐべく、これからも挑戦を続けていきます。