[1] 大阪医専教務部鍼灸学科
[2] 宝塚医療大学保健医療学部
施灸技術の練習で生じる施灸痕に着目し、紙の上に施灸して生じる施灸痕をフラットヘッドイメージスキャナ (以下スキャナ)で画像として読み込み、画像解析することで簡便かつ大量に施灸技術を客観的に評価する新しい 方法を検討したので報告する。方法は、紙の上に施灸して生じた施灸痕をフラットヘッドイメージスキャナで画 像として読み込み画像解析ソフトを用いて解析した。また、温度センサーを用いて燃焼温度を計測し、画像解析 結果と最高燃焼温度との関係について調査した。結果は、紙の上に実施した施灸痕を画像として読み込み画像解 析にて一定の方向性を示すことがわかった。また、画像解析で得られた施灸痕の面積と最高燃焼温度との間に有 意な相関関係を認めた。これらより施灸痕を画像解析する方法で施灸技術を客観的に評価可能であり、施灸痕を画像解析することができた。さらに画像解析結果と最高燃焼温度との間に強い相関関係を認めた。
キーワード:施灸痕,画像解析,施灸技術,客観的評価