ゲノム倫理指針(2013年版)



ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針の見直し等について
平成2 5 年2 月8 日
2 4 文科振第5 9 3 号
科発0 2 0 8 第1 号
20130206製局第1号

文部科学省研究振興局長
吉田大輔
厚生労働省大臣官房厚生科学課長
福島靖正
経済産業省製造産業局長
菅原郁郎




●ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(平成25年2月8日)

テキスト ボックス

科学研究の推進は、人々が健やかで心豊かに生活できる社会を実現するための重要な課題である。その中で、20世紀後半に開始されたヒトゲノム・遺伝子解析研究は、生命科学及び保健医療科学の進歩に大きく貢献し、人類の健康や福祉の発展、新しい産業の育成等に重要な役割を果たしている。

一方、ヒトゲノム・遺伝子解析研究は、個人を対象とした研究に大きく依存し、また、研究の過程で得られた遺伝情報は、提供者(ヒトゲノム・遺伝子解析研究のための試料・情報を提供する人)及びその血縁者の遺伝的素因を明らかにし、その取扱いによっては、様々な倫理的、法的又は社会的問題を招く可能性があるという側面がある。そこで、人間の尊厳及び人権を尊重し、社会の理解と協力を得て、適正に研究を実施することが不可欠である。

また、世界医師会によるヘルシンキ宣言等に示された倫理規範を踏まえ、提供者個人の人権の保障が、科学的又は社会的な利益に優先されなければならないことに加えて、この側面について、社会に十分な説明を行い、その理解に基づいて研究を実施することが求められている。


本指針は、これらの状況を踏まえ、ヒトゲノム・遺伝子解析研究一般に適用されるべき倫理指針として、文部科学省、厚生労働省及び経済産業省において共同で作成し、社会に提示するものである。また、ヒトゲノム・遺伝子解析研究に多様な形態があることに配慮して、本指針においては基本的な原則を示すこととし、研究者等が研究計画を立案し、その適否について倫理審査委員会が判断するに当たっては、この原則を踏まえつつ、個々の研究計画の内容等に応じて適切に判断することが求められる。



テキスト ボックス

○ 「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」(以下「ゲノム指針」とする)は、ヒト
ゲノム・遺伝子解析研究を適正に実施するための指針として、文部科学省・厚生労働
省・経済産業省の三省で定めた共同指針。

○ 今回の改正は、遺伝子の高速・大量解読技術の進展により期待される疾病関連遺
伝子の解明や、オーダーメイド医療の実現に向けて、遺伝情報の適正な取扱いを確
保しつつ、長期的な追跡研究(コホート研究など)を推進するためのもの。



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