レトロエレメント学分野 Division of Retroelement

私たちの研究室は、エイズウイルス(HIV-1)をはじめ、B型肝炎ウイルス(HBV)やレトロトランスポゾンLINE-1等、レトロエレメントがヒト細胞で増殖するメカニズムについて遺伝子と細胞レベルでの研究を進めております。特にHIV-1がヒトのゲノムにどのように組込まれるのか興味があります。また、ヒトのゲノム内を動き回るレトロトランスポゾンの制御機構について、HIV-1と比較しながら研究を行っております。一方、HBVは肝細胞の核の中で、エピソーマルなcccDNAを長期間保持し続け、慢性持続感染の原因となっています。さらに、HBVのヒトゲノムへの組込みは肝発がんの要因となっております。しかしながら、HBV cccDNA保持機構やHBVの組込み機構は不明です。このようにヒトゲノムを脅かすHIV、HBVをはじめ、LINE-1の無秩序な侵入を防御する新規宿主因子〜ヒトゲノムの守護神の探索を進めています。
これらの研究はエイズや肝がん発症メカニズムの解明をはじめ、抗ウイルス薬や遺伝子治療ウイルスベクターの開発にもつながります。




News & Topics
2019.10.14-16       French-Japanese Symposium on HIV and Hepatitis Research in Paris (Pasteur  Institute)で講演しました。
2019.10.2              筑波大学生命医科学域セミナーにて招待講演しました。
2019. 5.13     The 3rd Korea-Japan International Symposium for Transposable Elements (釜山、韓国)で招待講演しました。
2019. 3.30             KKTくまもと県民テレビ  Dr.テレビたん「エイズの現状と治療」で研究活動が紹介されました。
2019. 3.25             Rokeya Siddiquiさんが2018年ベストペーパー賞に選ばれました。
2019. 2. 1.              熊本大学より研究成果のプレスリリースをしました。(時事通信、KKTテレビ「てれビタ」、日テレNEWS24)
2018.10.15             Scientific Reports誌に論文がアクセプトされました。
2018.10. 2      PLoS Pathogens誌に論文がアクセプトされました。
2018. 9.11-13         Frontiers in Retrovirology Conference 2018 (Leuven大学、ベルギー)で講演しました。
2018. 7.16              Nucleic Acids Res誌(オックスフォード大学プレス、IF=11.561)に論文がアセクプトされました。
2018. 5.21-26         Cold Spring Harbor Retroviruses Meeting 2018 (NY, USA)で講演しました。
2018. 4. 23             ニース大学医学部IRCAN研究所  Aurelien Doucet博士 のセミナーを開催しました。  

研究テーマ                                                                                  
(1)ヒトゲノムを動くレトロエレメントの研究  
   〜HIV-1やHBVのインテグレーション、LINE1のレトロトランスポジションを制御する宿主因子の探索と機能解析〜
   HIV-1やHBVがヒトのゲノムに侵入するとどうなるか? 
   ヒトゲノムの大半を占め、ヒトゲノムを動き回るレトロトランスポゾンやB型肝炎ウイルスと比較しながら研究を進めます。
(2)HIVの感染増殖を阻止するアポリポタンパク質Eの研究
(2)DNA損傷修復系のレトロエレメント(HIV、HBV、LINE-1)における役割
(3)ヒトゲノムの守護神〜レトロエレメント(HIV、HBV、LINE-1)の侵入を防御する新規宿主因子の探索
(4)RNA granules及びNuclear bodyのレトロエレメント(HIV、HBV、LINE-1)の生活環における役割
(5)核内におけるエピソーマルHBV cccDNAゲノムの保持機構と排除方法の確立

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