取材依頼 平成27年
4月9日
報道関係者 各位 実践自然保護団体 一般財団法人 日本熊森協会 会長 森山 まり子 〒662-0042 兵庫県西宮市分銅町1-4 TEL:0798-22-4190/FAX:0798-22-4196
大阪府豊能町で誤捕獲されたツキノワグマを 豊能町のお寺と共同で熊森協会が飼育することになりました。 飼育のためのご寄付を全国のみなさんに呼びかけています
平成26年6月19日大阪府豊能郡豊能町で推定4歳(当時)のオスのツキノワグマがイノシシ用の箱わなに誤捕獲されました。鳥獣保護法では、誤捕獲された動物は放獣が原則であり、誤捕獲されたツキノワグマは放獣するよう環境省も指針で定めており、兵庫県でも京都府でも、全て放獣されています。また、ツキノワグマは西日本では絶滅危惧種となっています。 当協会は、このクマを放獣するよう大阪府をはじめとする関係各所に働きかけましたが、残念ながら実現できませんでした。 クマは2014年7月より、当協会が提供した移送用檻に入ったまま収容されていました。大阪府はこのクマを殺処分する方針でした。しかし、当協会は、生命の尊重と、今後、大阪府でツキノワグマが誤捕獲された場合に安易に殺処分が繰り返されることにならないようにという観点から、クマの命を救うため、飼育先を探したところ大阪府の宗教法人高代寺様が名乗りを上げてくださいました。当協会も全面的に協力して飼育を行います。 クマは9か月間狭い移送用檻に閉じ込められたままでしたが、豊能町職員と当協会の会員の手厚い世話によって、元気に冬を越しました。平成27年3月に獣舎が完成し、本日、無事にクマの移送を完了し、新しい獣舎での飼育を始めています。 獣舎の建設、クマの飼育には相当の費用がかかり、大阪府から補助等は出ないため、大阪府民をはじめとする全国のみなさんにご協力いただこうとクマ保護基金により寄付を募っています。 誤捕獲されたツキノワグマは本来、放獣されるべきであり、野生のクマを獣舎に閉じ込めて飼うことには胸が痛みますが、生命を尊重する社会、クマについての誤解を解き、クマと共存できる社会を実現するためのシンボルとして、たくさんの市民のみなさんと協力して、このクマを大切に飼育していきます。 大阪府には、ツキノワグマは定住していませんが、兵庫県、京都府には生息しており、県境、府境を越えて行き来することはよくあり、今後も大阪府でツキノワグマが誤捕獲される可能性は十分にあります。大阪府でツキノワグマの速やかな放獣体制が取られるように働きかけも続けていきます。
「くま保護基金」にて獣舎建設費用、えさ代のご寄付をよびかけています ●目的 誤捕獲されたクマの獣舎建設、エサ代等の飼育費用 ※目標額を超えた場合、将来の飼育費用や他のクマ保護活動に使わせていただきます。 ●基金目標額 1500万円 ●専用振替口座 00980-7-203246 口座名 「くま保護基金」 銀行から振り込む場合 ゆうちょ銀行 〇九九 店(ゼロキユウキユウ店) 口座番号: 0203246 ●事務局連絡先 一般財団法人 日本熊森協会 〒662-0042 兵庫県西宮市分銅町1-4 TEL:0798-22-4190/FAX:0798-22-4196 |