(【前照燈No.15】1960(昭和35) 「思い出の部車」から引用)
今は亡きパッカード・フェートンは、自動車部史に名をつらねた数多くの部車のうちでも、現存のパッカード・リムジン37年と共に最高級の車であり、由緒ある人によって使用されたいたということでも、リムジンと似ている。白タビのワンマン首相として知られる吉田茂さんが、第二次大戦中、外交官をしていたときに使用していたというから、フェートン君の青春時代は、如何に華やかであったかが分かろうというものである。吉田さんの娘婿の麻生氏の名義になっていたというが、そこからどういう経路をへて、我が自動車部で余生をおくるようになったかということははっきりしない。