Thanksgiving Day

カンザスシティーの週末

感謝祭

2008年11月27日

カンザスシティーの週末

Isoko Durbin のブログ集

アメリカ人夫の一言

アメリカ生活録

アメリカで出会ったおいしい料理

 

 今年は、我が家で初めて感謝祭をすることになった。前日までは、夫の叔母家族が来ると思っていたため、七面鳥の丸焼きも作ったりしたのだが、結局彼らは来なかったので、夫の母、夫と私の合計三人だけの小規模なサンクスギビングとなった。しかし、母が食事4品も持参してくれたので、三人では食べきれないほどたくさんの食べ物があり、のんびりした良い感謝祭となった。上の写真は、主に私が作った物で、手前に見えるのがパンプキンパイ、グレイビーソース、マッシュドポテト、それにスーパーのセールで買った赤ワインである。グレイビーソースは、マッシュドポテトの上にかけて食べる。その上に見える赤い代物が、今回初めて食べたクランベリーソースのゼリーだ。夫の母曰く、ターキーと一緒に食べるのがおいしいというので、そのようにして食べた。甘酸っぱさがおいしい。更にその上が、母から贈られたキャンドル付き花の飾りつけ、そしてこれも母からのパン、そして一番奥にあるのが私が作ったアップルパイである。この写真にはないが、私はシュリンプ入りスープと七面鳥の丸焼きも作った。七面鳥を切り分けるのは家長の仕事と伝統的に決まっているので、夫に切ってもらったのだが、その前に写真を撮るのを忘れていて、気付いた時には、すでに分解されていた。よって、写真には残っていない。上のパンプキン色のテーブルクロスは、夫の母から贈られた物で、テーブルセッティングをすっかり忘れていた私には、母の細かい配慮がありがたかった。これで、感謝祭気分がグーンと盛り上がるというものだ。

 さて、すっかり写真に取るのを忘れていて、ここでご紹介できないのが大変残念だが、母が持参した食事は、どれも伝統的な感謝祭の食べ物だった。まず、夫も私も大好きなスイートポテトとマシュマロのカセロール。スイートポテトは、サツマイモと訳されがちなのだが、私はこれは間違っていると思う。もしかしたら生物学的には同じ種類なのかもしれないが、中身は全く違う。スイートポテトの味は、どっちかというと、パンプキンに近い。形は日本のサツマイモのようなのだが、中を切るとオレンジ色なのである。母が作った物は、このスイートポテトを輪切りにし、茹でるかオーブンで焼いた後、マシュマロを上に載せて、更に焼いた物である。マシュマロが溶けて、甘いトップになる。彼女の作品の中には、レーズンが入っていた。

 そして次の食事がスタッフィング。これも感謝祭ことサンクスギビングには欠かせない食事で、ターキーこと七面鳥と一緒に作る人も多い。私は以前一度作った事があったが、その時はあまりおいしいとは思わなかった。しかし、母が作ったものは、中に色々な具が入っていておいしかった。スタッフィングとは、パンを小さく切ったものに、チキンスープのような味付けがしてあり、その中に様々な具が入れられている。現在のアメリカではStove Top というパッケージになったものが売っているので、大抵の人はこれを使うのではないかと思う。今回、母もこれを使ったと言っていたが、更にアーモンドのスライスやねぎ等が混ざっていて、大変おいしかった。(上の赤い文字をクリックしてください。写真が載っています!)

 そして、コーンのカセロール。これも私の大好物である。彼女はJiffyというこれまたアメリカで昔から使われているコーンブレッドのパッケージを使ったと言っていた。詳しい作り方は聞かなかったが、たぶんこのJiffy のコーンブレッド用のパッケージに、クリーム状のコーンと牛乳などを混ぜて作ったのだろう。彼女は「焼く時間が短かすぎて、柔らかくなり過ぎた」と言っていたのだが、私は柔らかい方が好きなのである。私自身も、このようなコーンのカセロールを作るときは、料理の本に書いてある焼き時間を短縮して作る。

 そして最後は、夫の大好物「ダンプリング」。要するにこれは、アメリカバージョンの「すいとん」である。チキンかターキーのだしで作られているような気がする。彼女が持参した物は、小麦粉を溶いて湯の中に入れたお団子だけが入っていたのだが、我が家に来てからターキーが加えられた。これもとてもおいしかった。この食事がサンクスギビングの典型的な食事とは思わないが、母が持参した時、夫が「ワーイ」と言って喜んでいたので、どうやら彼の「お袋の味」らしい。

 以上の食事を、作り方などを語りながら、おいしく食べた。母から贈られたテーブルクロスと花の飾りつけが美しく、そういった雰囲気が余計おいしくさせたのかもしれない。テーブルセッティングは大切だと思った。これからは、もう少しテーブルセッティングにも気を使うようにしようと思う。

 食事の後は、映画を二本見た。「ゲット・スマート」と「ハンコック」である。最初に見たのが「ゲット・スマート」だったのだが、ターキーを食べたせいか急激に眠くなり、途中寝てしまったで、ストーリーはあまり覚えていない。七面鳥は眠くなる成分が入っているらしく、食べた後眠くなると言われているのだが、私の場合、効果てき面であったようだ。ハンコックの方は、面白い映画だと思った。夫の母が、ハンコックと元妻が一緒にいることで力が消えてしまうというのは悲しい、と言った。

  途中、テレビのニュースを見たのだが、カンザスシティーにあるアメリカで最も古いショッピングモール「カントリークラブプラザ」の中継をしていた。6時から、アメリカンアイドルの優勝者David Cookのコンサートがあり、人が集まっている様子を映していた。ちなみにDavid Cook の出身地は、カンザスシティーがあるミズーリ州である。そして、プラザのレストランで食事をした地元の人々が映っていた。ある女性は、サンクスギビングデーにそのレストランに行くのが、毎年恒例になっているらしく、「お料理なし、後片付けなし」と、朗らかに言っていた。そういうのも良いなーと思った。第一楽である。クリスマスは、そんな風にしようかなと思った。

 感謝祭の伝統的な行事の一つに、「メイシーズのサンクスギビング・パレード」というのがある。ニューヨークにあるデパートのメイシーズが、毎年サンクスギビングデーの朝行うもので、このパレードを見るために、たくさんの人々がニューヨークを訪れるらしい。私個人は、このパレードをテレビで見たという記憶があまりない。が、その理由が今年分かった。これは、朝行われているからだ。休みの朝早くから、わざわざパレードを見る習慣が私にはなかったのだ。しかし今年は、前日に放送予定時間がニュースで告げられているのを見たので、しっかり予約録画した。なかなか、内容のあるものだと思った。特に高校生や大学生のブラスバンドが気に入った。

 このほかの感謝祭恒例行事は、なんと「アメリカン・フットボール」である。私自身、フットボールを見る習慣があまりなく、ルールも良く知らないのだが、夫もアメリカ人男性にしては珍しく、フットボールの大ファンというわけではないので、我が家ではあまり見ない。なので、ブロックバスターズで借りてきた映画だ。こういうのが、我が家の伝統になりつつある。

 夫は、オクラホマにいる姉に電話をかけた。しばらくして甥が電話を代わったのだが、夫が甥に「Isoko は、手作りのアップルパイとパンプキンパイを作った」と言うと、電話の向こうで「チッ」と言っているのが分かった。どうやら姉はパイを作らなかったようで、私はなんだか誇らしくなった。甥がうらやましがっているのが、良く分かったからだ。やはり冷凍物やスーパーで買ったパイよりは、手作りの方がおいしい。

 こうして私たちの感謝祭は、平和に終わった。なかなか良い一日となった。