Slumdog Millionaire

カンザスシティーの週末

映画「スラムドッグ・ミリオナー」

2009年2月8日

カンザスシティーの週末

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 夫の休みが週末ではなかったので、ずいぶん長い間、一緒にどこかにいくことがなかったのだが、久しぶりに日曜日に休みが取れたので、この日は一緒にカジノにある映画館で、今話題の映画「スラムドッグ・ミリオナー」を見た。この映画館、2008年4月26日「カジノ」でご紹介した映画館と同じ場所である。「スラムドッグ・ミリオナー」は、ゴールデン・グローブ賞で数多くの賞を勝ち取り、アカデミー賞にもノミネートされているのだから、興味津々である。しかし、意外なことに、私がいつも読んでいるブログの著者、インド在住の日本人女性によると、この映画、インドでは賛否両論らしい。映画を見に行く前までは、なぜそれが賛否両論になるのか良くわからなかったのだが、映画を見終わってから、なんとなく、その理由がわかるような気がした。私は、この映画は素晴らしいと思う。久しぶりに見る「純愛小説」な映画だし、インドに興味のある私にとっては、インドのことが前よりも良くわかり、たくさん映像を楽しませてもらった。しかし、この映画にある世界は、必ずしも美しい世界ではない。いや、腐敗したインドの「陰」の世界が多く映されて、インド人にとっては、見たくない世界をまざまざと見せ付けられて、嫌な思いをするのかもしれない。インド人全員が、映画に出てくるヤクザのような人間であるわけはないし、この映画によって、インドに対し、偏見が生まれるのを嫌っているとも考えられる。映画の中には、インド・ムンバイのスラムで成長した主人公の子供時代の様子が描かれている。孤児で兄と2人きりだった主人公が、どこかからやって来た大人が引き連れる家に到着する。初めはご飯を食べさせてくれる主人に、感謝するのだが、この男はなんと、子供達に詩を朗読させ、ある程度、詩を覚えると、子供達の目に熱い油のような液体を被せ、盲目にしてしまうのである。「盲目の詩吟人」は、盲目でない人よりも2倍のお金を儲けるからである。これを知った兄が、弟が盲目にさせられる直前に、2人で逃げ出すのだが、インドでは、こんなことが本当に行われているのだろうか?私にはわからない。「そんなこともあるのだろう」と思ってしまう。そんな外国人のインドという国に対する先入観を、懸念しているのかもしれない。しかし、私はこの映画は良い映画だと思う。主人公を演じている俳優はイギリス生まれだという。アメリカのニュースに登場していた彼は、確かにイギリス英語を話していたが、映画の中では、インド人が話すアクセントがある英語を話していた。あまり内容を話してしまうと見る価値がなくなってしまうので、このくらいにするが、私はこの映画のストーリーが好きである。

 

 さて映画の後、食事をしようということになった。私はカンザスシティーで最も古い地域「ウエストポート」に行って、インド料理でも食べたいと思っていたのだが、意外にも夫が、日本食を食べたいと言い出した。以前夫の母と彼女が出会った日本人女性と一緒に食事をしたレストラン「Kato」に行きたいと言うのである。これは私にとってかなり意外であったが、日本食を食べるのに異存はなかったので、車を飛ばし、日本食レストラン「Kato」まで行くことにした。

 Katoに着くと、奥の方のテーブルに案内された。前回は「うな重」を食べ、大変感動したのだが、今回は違う物を注文しようと思った。夫が前菜として「餃子」と「刺身の盛り合わせ」を注文した。餃子も刺身も美味しかったが、値段に見合うほどではないと思った。アメリカでは、日本食レストランは大抵高い。このレストランも、あまり外食をしない私たちには、ずいぶん高く感じた。しかし、久しぶりのレストランでの食事だし、日本食でもあるので、あまり文句も言うまいと、我慢する。そしてさらに私は「鉄火丼」を、夫は「サーモンと天ぷらの盛り合わせ」を注文した。鉄火丼もそれなりに美味しかったが、涙を流すほどではなかった。それよりも、「前菜に刺身を注文するんじゃなかったな」と、少々後悔ムードになる。

「家に帰って、料理してればずいぶん経済的に上がったのにね」と話し合った。日本食をレストランで食べるのは、素敵なことではあるが、しばらくは控えようと思った夜であった。