One Bite

カンザスシティーの週末

お好み焼きレストラン One Bite

2008年5月23日

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アメリカ人夫の一言

アメリカで出会ったおいしい料理

 アメリカ生活録

 

 5月23日は、私の誕生日だった。そこで、私のお気に入りのお好み焼きレストラン「One Bite」に行くことにした。アメリカで、それも中西部のカンザスシティーでお好み焼きが食べれる場所なんて、そうあるものじゃない。たまたま、日本語のインターネットでこのお店のことを知り、今年のバレンタインデーの日に初めて行ったのだが、その2週間ほど前は、お好み焼きのことを毎日考え、夢にまで出てくるほどだった。2回目の今回は、もう少し「クール」な私だったが、それでも向かう車の中でラジオに合わせ、夫曰く「法律違反なほど間抜けに見えるダンス」で、お好み焼きが食べれる喜びを表現せずにはいられなかった。

 

 このレストランは、カンザス州のOverland Parkという所にあり、私たちが住んでいるミズーリ州カンザスシティーからは30分くらいかかる。ちなみに、この辺の地理について言うと、カンザスシティーは、ミズーリ州とカンザス州の両州にまたがっていて、ちとややこしい時がある。まあ、とにかく、たとえ州を越えてでも、年に一回や二回、お好み焼きを食べに行ってもいいと思う。

 

 ドアを開けると、見覚えのある水色の壁に日本のとっくり等が並んだ茶色の棚が見える。今回はまだ、午後6時代に着いたためか、空いていた最後のテーブルに座ることができた。前回バレンタインデーに来たときは、テーブルが全て塞がっていて、ドアの前に待っている客がたくさんいたのだ。席に着くと、早速メニューを開き、豚肉のお好み焼き、焼きうどんと、私たちのお気に入り「シーフードラバー」を注文した。シーフードラバーは、小麦粉をまぶして油で炒めたえびとイカに、マヨネーズ風味のソースがかかっている。これを小さな白菜みたいな野菜の上に載せて食べるのだ。前回テーブル空きを待っている間、食べ終わった客が「シーフードラバーは絶対に頼んだほうがいい。すんごくおいしい!」と言ったアドバイスに従って頼んだ物だった。このレストランに行く楽しみは、このシーフードラバーを食べることに有るといっても過言ではない。今回はお好み焼きと焼きうどんも頼んで、シーフードラバーは「付け合せ」のように注文したが、次回は夫と私どちらもがシーフードラバーを注文するようにしたいと思う。そうすれば、夫と半分に分ける必要もなく、もっとたくさん食べられる。

 

 注文したお好み焼きが私たちのテーブルに運ばれると、隣のテーブルにいた男性が「動いてる、動いてる」と言っている。初め何のことを言っているのか分からなかったのだが、お好み焼きの上にかけられた鰹節が、熱を受けてはためいていることを言っているのだった。私たち日本人にしてみれば大してことではないが、考えてみれば鰹節はアメリカでは珍しい食べ物だ。私の夫も、前回食べたにもかかわらず、「あの、お好み焼きの上にあったのは何だい?」と私に後で聞いたほどだ。このお好み焼きは、私が食べ慣れている関西風のお好み焼きとはかなり違って、トップの潰した目玉焼きの上にお好み焼きソースとマヨネーズが、おしゃれに、モダンにかけられている。私個人の好みを言えば、お好み焼きがもう少し長く焼かれて、しかもさくさくしていればいいのにと思う。このお好み焼きは、生地が少しねっとりしていて、生焼けと感じないでもない。でもソースはおいしいので、アメリカ在住の私は、きっとまた頼むと思う。今回初めて頼んだにんにく風味たっぷりの焼きうどんには、ブロッコリーが入っていて、アメリカっぽい食材だと思った。これも、私の意見を言えば、少し塩気が強すぎる。もう少し、しょう油を減らして、その分砂糖を増やしてくれたら私好みの味になると思う。この焼きうどんは、また頼みたいとは思わない。このレストランのオーナーは若い日本人女性なのだが、料理人たちは日本人ではない。この辺は、「もう少し、日本料理について勉強したほうがいいんじゃないの?」と思う。

 このレストランで気に入っている点は、店の雰囲気がおしゃれで、日本食レストランっぽくないことだ。オーナーが若い女性であるからかもしれない。何でも、地元の新聞でも紹介されたそうだ。そのためか、店はとても繁盛しているようである。今回私たちが食べている間には、私以外日本人の客はいなかった。アメリカ人にも大いに日本食が食べられるということは、とても良いことだと思う。焼きうどんは少しいただけなかったが、シーフードラバーは私たち夫婦の大好物である。きっと近いうちにまた行きたいと思う。