Immigration Office & Election

カンザスシティーの週末

移民局 & 大統領選挙不在者投票

2008年10月30日

カンザスシティーの週末

Isoko Durbin のブログ集

アメリカ人夫の一言

アメリカ生活録

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 現在のアメリカの法律では、結婚でグリーンカードを取得した場合、2年後に更新しなければならない。2年たったところで、その結婚が「本物」と認定され、本格的な10年分のグリーンカードが支給される。実は、私はこの2年目のグリーンカード更新の真っ只中で、色々と書類の手続きをしなければならない。このブログを読んでくださっている方の中で、もしかしたら将来同じ経験をしなければいけない人がいるかもしれないので、簡単にご説明すると、まずアメリカ移民局のホームページにあるI-751“Petition to Remove Condition on Residence”という書類をダウンロードしなければいけない。その書類を記入後、ホームページにある所定の場所に手数料と共に郵送する。この時、「まだ結婚しています」ということを証明するために、様々な書類を添付する必要がある。私が今回添付したのは、夫と連名で登録した銀行口座の書類、夫の会社の健康保険に私が加入していることを証明する書類、夫と私が写った写真などである。書類I-751を記入するのはそれほど難しいことではないので、弁護士を雇う程のことでもない。しかし、手続きの仕方が分からなければ、不安であろう。2年前、最初のグリーンカード申請の時に、私の会社が雇ってくれた弁護士は、「750ドルで書類手続きをします」という手紙を送ってきた。こんな簡単な、たった2ページの書類を記入するだけで750ドルも請求するのは、かなり馬鹿げた話である。今ではインターネットに全て情報は載っている。少しくらい大変でも、自分でリサーチし、行動すれば、弁護士代くらい節約できるので、ここに私の経験が誰かの役に立てば良いなと思う。

 書類I751を郵送し、しばらくすると、移民局から「1年間、アメリカの滞在権を延長します」といった手紙が送られてくる。手続きが長引くと、前に取得したグリーンカードの有効期限が切れてしまうので、この書類は大変重要である。その後、第二陣として「指紋を取る日付を言い渡す手紙」が届けられる。私が移民局に出頭し、指紋を取られるのが10月30日であったため、有給休暇を取って、カンザスシティー内にある移民局まで車を走らせることになった。

 今回は指紋を取るだけなので、夫が行く必要はなかったのだが、夫の休日と重なったこともあって、一応夫にも移民局に行ってもらうことにした。しかし、夫はその前に大統領選挙の不在者投票に行きたいと言った。仕方がないので、Libertyという街にある彼の投票場に行くと、案の定、列が建物の外まで出来ていた。これでは私の時間に間に合わないので、とにかく移民局へ先に行くことにした。

 移民局はセキュリティー度が大変高い場所で、建物内にカメラや携帯電話を持ち込むことを禁止している。それで、今回は移民局の写真は一枚も撮らなかった。建物に入る所で、まず身分証明書の提示を求められる。運転免許証でも良いのだが、私は念のためパスポートを持参していたので、それを警備員に渡したら、日本語で「オハヨウ」と返ってきた。どうやら、外国人に対してかなりフレンドリーな人らしい。側を通っていったラテン系の人たちには、「アデイオス(スペイン語で『さよなら』)」と、声をかけていた。持参品を全てチェックし、私がセキュリティーチェック用のゲートを通ると、ビーっと音がする。もしかしたら、私がはめていた結婚指輪が反応したのかもしれなかったが、もう一人の警備員が、「本当なら靴をぬいでもらわなきゃいけないんだけど、レディーにそんなことはさせないよ」と、なんとも紳士的な対応だった。私はこの日、前の弁護士が「移民局に行くときは正装した方が良い」と言っていたのを思い出し、ワンピースを着て行ったのだが、どうやら、これが効いたらしい。何事も印象が大切である。

 予めカリフォルニアの事務所から送られてきた書類を、指紋取り室の係員に渡し、また別の書類を記入する。これも、住所や電話番号など、簡単な質問ばかりなので、問題は無い。この日はほとんど待っている人が無く、私の番はすぐに回ってきた。さていよいよ、指紋取りである。しかし、最初にグリーンカードを申請した時も同じ場所で、同じように指紋を取ったので、要領は良く分かっていた。まず身分証明書の写真を撮る。係員は「笑ってもいいけど、歯は見せてはいけない」と、まるで日本のパスポート写真の条件のようなことを、私に述べた。私が記入した書類を下に、係員がコンピューターにデーターを入力する。そしてまず、親指以外の右の指4本の指紋を取る。指に水をつけ、コピー機のようにガラスがついた機械の上に指をこすりつけ、指紋をビヤーっとつける。機械にはモニターが付いていて、そこに私の指紋が映し出される。そして、次に親指、左の4本の指、左の親指の後は、一本、一本の指紋を取る。これで、正式にアメリカ政府が私の指紋を持っていることになる。まるで、犯罪者のようである。

 指紋を全て取り終わった後、係員に今後の手続きについて、質問をした。この後、更新されたグリーンカードが送られてくるのか、それとも、また最初の時のように面接をしなければならないのか。彼は、「人によります」と言った。彼の奥さんも外国人のようで、「私の妻は、5ヵ月後にカードを受け取りました」と言う。そんなに時間がかかるものなのか。「もうじき、運転免許の書き換えもしなきゃいけないんですけど」と私が言うと、「最初に送られた延長の書類を持参した方がいい」と、アドバイスをくれた。以上が移民局での出来事であるが、ここに書いたことは、結婚でグリーンカードを取得し、2年後の更新である。他の方法でグリーンガードを取得した場合は、また手続きも、書類も違う。

 移民局を出て、またLiberty に逆戻りし、投票所に行く。相変わらず建物の前には、上の写真のように列が出来ていた。私もしばらく列の中に加わり、選挙気分を味わった。人がいたので少々恥ずかしかったが、建物の前で、ちゃっかり記念撮影もした。すっかり、おのぼりさん気分である。しかし、投票場の中には入れないだろうと思い、しばらくしてから、列から外れることにした。10月の終わりというのに、暖かく気持ちの良い日であった。この投票所の隣には消防署があり、その前には大きな鐘があった。この街の名「Liberty」とは、「自由」という意味である。アメリカにおいて、「自由」とは、大変重要なことである。鐘はきっと「自由」を象徴するものなのだと思う。なので、記念に写真を撮っておいた。このLiberty という街、古い町並みが残っており、なかなかチャーミングな所である。今度、Liberty の町並みを紹介するため、街を探索したいと思う。

 さて、夫は30分以上経ってから、やっと出てきた。幸い天気の良い日だったので、外の空気を楽しむことが出来たが、寒い日であれば、ずいぶんつらかったであろう。しかし、夫がオバマ氏に投票でき、アメリカの市民権がない私もその場に居られて満足な一日であった。