Flea Market

カンザスシティーの週末

フリーマーケット

2008年11月1日

カンザスシティーの週末

Isoko Durbin のブログ集

アメリカ人夫の一言

アメリカ生活録

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 前回、オバマが選挙活動でやって来た時に一緒に行った夫の友人ジェーソンは、カンザスシティーにある「スーパーフリーマーケット」が、なぜか大のお気に入りで、毎週のように行くそうである。以前夫とジェーソンと一緒に、このフリーマーケットに行ったことがあったが、今回は夫と2人で行くことになった。と言うのは、夫が私のコンピューターを使った時、キーボードが壊れ、インターネットで再度購入したのだが、そのキーボードも使い物にならない事が判明し、安くキーボードを購入できそうな場所を探していたのだ。と言うことで、この週末は、フリーマーケットに行くことにした。

 このフリーマーケットは、ミズーリ川の近くの、古い倉庫のような建物の中にある。駐車場に着くと、老人が椅子に座っていた。少し寂れた感のあるところが、妙にノスタルジアにさせる場所である。入り口で一人50セントの入場料を払う必要がある。私は小銭で99セントしか持っていなかった。夫と2人であれば1ドル必要なのだが、入口のお姉さんに「1セントまけてくれる?」と聞けば、あっさり頷いて中に入れてくれた。人生、何事も交渉次第である。

 キーボード購入という目的があったので、まずコンピューター機器売り場に行った。夫が店主と話をしている時、誰かが私の肩を軽く叩く。後ろを振り返ると、隣の家に住んでいる男の子だった。

「お父さんと一緒なの?」と聞くと、

「彼が僕のお父さん」と言う。それは、顎鬚を生やした、私の夫と話をしている店主だった。明らかに、隣に住んでいるご主人とは違う。隣の夫婦は再婚していて、上の子供達のお父さんが、母親の再婚相手と違うのは知っていたので、男の子の言葉にあまり驚かずにいれたのは、幸いだと思った。しかし、これはアメリカではごく当たり前な状況だ。アメリカの離婚率は50%を超えている。結婚した人たちの半数以上は離婚するのだ。そういった社会で生まれ育つ子供達は、離婚した親たちの間を行ったり来たりして生活する。週末だけお父さんの所に行くが、週日はお母さんと義理の父と生活する、などというのは、ごく当たり前に存在する現代アメリカの子供達の生活である。

 店を出た後、「隣の男の子が、あの店にいたの知ってた?」と夫に聞くと、彼は待ったく気付かなかったと言う。

「さっき話をしていた店主が、彼のお父さんなんだって」

と教えてあげると、夫もびっくりしていた。世の中、狭い物である。

 

 さて目的のキーボードを手に入れ、私たちはフリーマーケットの中を歩き回った。このフリーマーケットは、中古のものと、新品ではあるが、大量生産で余った売れ残りなどが売られている。雑多に品物が並べられた様子が、三、四十年昔に逆戻りした雰囲気で、なんだか懐かしい気分にさせてくれるものだ。上の写真は、中古のレコード店であるが、今時レコードを買える店も珍しい。その他にも、私が子供の時に近所のどこかから拾って「ままごと」で使ったような、小さなブリキのやかんがあったりする。以前、私がインド在住の日本人女性のブログを読んでいることをご紹介したが、彼女のブログに出てくるインドのマーケットといった雰囲気なのである。

 しばらく歩きまわった後、夫はフードコートで「チーズバーガー」を注文した。ここのハンバーガーは意外にも本格派の手作りで、厚いハンバーガーと新鮮なトマトがおいしかった。その前に野菜を売っている老人がいて、山のように積まれた野菜の中に、大きなバスケットに入ったマッシュルームが、1山1ドルで売られていた。私が週末によく行くファーマーズマーケットより安い。これを見逃す私ではなく、1山購入しようと選んでいると、その老人が、「2ドルで3山におまけするよ」と言うので、2ドル払うことにした。なかなか商売上手な老人であったが、3山2ドルは、私が今まで購入したマッシュルームで一番安い。ビニール袋いっぱいに詰められたマッシュルームに満足であった。その他にも、大きなズッキーニ3本を1ドルで買った。その老人は、私を良い客と見たのか、私の夫に「女性は大切に扱わなければいけないから、あなたが彼女の荷物を持ってあげなさい」と、いかにも老人らしい教訓を告げた。閉店時間が近づいていたので、あわてて建物を出なければならなかったが、出口に走っている時に、私好みのランプが10ドルで売られているのを見つけた。時間があれば購入したかもしれなかったが、今回は諦めることにした。こういうフリーマーケットは、普通のお店にはない品物と雰囲気が楽しめ、私は結構好きである。