連続講座「食べものとエネルギーの自産自消(入門編)」

※ 東京FM系列「コスモアースコンシシャスアクト(3月29日放送)」で紹介されました。

https://www.tfm.co.jp/earth/program/


◎ 会津の山里で、穀物・イモ・ダイズの有機栽培とエネルギーの自産自消を体験し、サバイバルを目指します。

 開催場所:福島県喜多方市山都町(JR磐越西線山都駅下車)

 講師 長谷川浩(塾長),浅見彰宏,小原直樹、秋庭千可子、地元のお年寄り

※ 参加申し込みは,1回(スポット)ごとに行ってください。

◎ 必要事項(氏名、年齢、性別、電話、メール、住所、交通手段、農業経験の有無)を送ってください。申込先:〒 969-4109 喜多方市山都町早稲谷字本村397IP電話 050-3695-5582(長谷川自宅)、yuki_gakkai(アット)mac.com

◎ 参加費 授業・実習費、夕・朝・昼3食、宿泊、保険(かけ捨て)込みで、9,000円。当日現金で徴収します。

◎ 長谷川浩著「食べものとエネルギーの自産自消」(コモンズ)をテキストに使用します。

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近所からいただいた野菜クズを食べるウマ       みんなで味噌仕込み


どうして、自産自消か?

・ピークオイルの問題
 ピークオイルって聞いたことありますか。2012年(昨年!)に石油の生産はピークを迎え、今後、石油生産は右下がりという予測です。飛行機、船、そして車による長距離輸送は石油なしには成り立ちません。農業生産も、機械の運転、資材の生産、収穫物の運搬と乾燥、温室の暖房、どれも石油に大きく依存しています。近い将来、石油が自由に手に入らなくなったら、大混乱は必至です。原発をたとえ再稼働しても、長距離輸送も、農業機械の運転もできないのです。石油が大幅に不足すると、それほどたいへんなことになるのです。

・気候変動の問題
 これに対して、石油の代替は天然ガス、シェールガス、石炭などの他の化石燃料で可能という考えがあります。仮にこれが正しいとしましょう。化石燃料を今後もどんどん燃やして二酸化炭素を放出すると、気候の変動が止まらなくなることは必定です。例えば,1)チベットのような世界の屋根にある氷河が消失して、インド,東南アジア、中国,パキスタンなどの大河川が乾季に深刻な水不足にみまわれる、2)北極やグリーンランドの氷河が消失して、氷で反射していた太陽光が吸収されて、気候変動が加速する、3)気候変動についていけない多くの生きものが絶滅する、4)熱波、大型台風、海水面上昇、干ばつによって多くの人が被害を受ける、ことが予測されています。最悪の場合,海抜ゼロメートル地帯では多くの難民が発生します。

・最大の問題は食料危機
 大都市の生活は快適で、ほとんどのものはお金で手に入ります。もちろん、食べものもです。しかし、日本の食料のうち、国内で生産されているのはわずか4割。しかも、国内生産を担っている農家は高齢化し、農業が儲からないので(農家は時給200円という試算もあります)、若い後継者はごくわずかです。傾斜地の多い中山間地では、農村自体が崩壊寸前です。日本に外貨がなくなっても、世界的な食料危機が起こっても、今後農家がいなくなっても、たとえどんなことがあっても食べなければ生きていゆけないのです。しかし、日本人の95%(20人のうち19人)以上は自分で食べものを作ったことがありません。食料危機が襲ったら、どうしますか?

・食べものを自ら作れるようにする(食べものの自産自消)
 石油になるべく依存しないで、人力を使って、お米,ムギ類,ダイズ、雑穀、乾果などを生産する技術を習得し、大都市を捨てて地方に(なるべく田舎に)移り住むが最もよい方法です。家畜を飼えば、動物性タンパク質や堆肥の原料となる糞尿も得られます。

・エネルギーや水も自給を心がける
 山の木を切って乾燥すれば、冬の暖房や給湯に使えます。籾殻もよい燃料になります。家畜の糞を酸素のない条件で発酵させると、バイオガスが得られます。バイオガスの6割はメタンガス(CH4)なので、インドや中国では、今でも調理に使われています。バイオガスで発電をすることも可能です。もちろん、太陽光発電や太陽熱温水器の利用も必要ですが,その前に、大幅な省エネ(使用量削減)が前提です。
 水は、井戸の利用が最も手近です。