総長への第2回要請(2011年7月1日)

去る6月13日、「東京大学環境放射線情報」を問う東大教員有志45名は、東京電力福島第1原子力発電所の事故による放射能汚染につき「「東京大学環境放射線情報」Webページに関する要請」を総長宛、提出しました。総長はこれをさっそく取り上げ、6月14日の段階で標記Webページにおける記述が改善されたことは、東京大学の社会的責任という点から喜ぶべきことでした。

しかしながら、標記Webページの記載にはなお解決すべき課題が残っており、また、福島原発事故に由来する放射能汚染については、Webページによる適切な情報提供にとどまらず、国民が直面しているこの困難な状況に向き合い東京大学としてさらに積極的な対応を通じて社会に貢献できる途があるのではないかと考えます。 

そこで「東京大学環境放射線情報」Webページの変更を踏まえ、新たに総長に要請を行うこととなりました。6771(総長に文書提出時の人数に訂正しました)名の有志による「「東京大学環境放射線情報」Webページおよび原発事故に由来する放射能汚染に関する要請」です。この要請は東京大学の「コンプライアンス基本規則制定」パンフレットにうたわれた「本学の社会的・公共的使命を自覚しよう」、「法令を遵守しよう」、「高い倫理観で行動しよう」という指針に合致するものと存じます。

実際、私たちの要請がサイエンス誌でも紹介されたことは、東京大学が果たす社会的責任について、国内だけでなく広く国際的な注目も受けていることを示しています。私どもの要請はとりあえずは小さな事柄に関わるものかもしれませんが、国際的な科学者共同体・学術共同体に対するメッセージという意味も含んでいるつもりです。

先にも述べましたとおり、私どもは福島原発事故により避難を余儀なくされた地域の方々、私たちの多くが暮らしている地域よりも高い放射線に汚染された地域の方々をはじめ、より深刻な状況に置かれた方々に思いを馳せ、私たちにできることから行動に移していきたいと考えています。


              平成23年7月1日

              「東京大学環境放射線情報」を問う東大教員有志


                世話人 押川正毅(物性研究所)
                                                                 影浦峡(大学院教育学研究科)
                          鬼頭秀一(大学院新領域創成科学研究科)
                          島薗進(大学院人文社会系研究科)
                     安富歩(東洋文化研究所)
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