エゴノキの枯死について

Post date: Apr 22, 2011 4:20:52 PM

このところ日向山に生えているエゴノキのほとんどが枯死する現象が起きていますが、WEBでリサーチしたところ「テッポウムシ」の食害が疑われました。枯れたエゴノキを薪にして燃やしたら、中からたくさん芋虫が出てきたという、田中代表の証言にも一致します。

テッポウムシとはカミキリムシの幼虫の俗称です。地際に近い幹に鉄砲で撃ったような穴をあけ、中を食い尽くすことからこの名前がついたそうです。過酷な気象条件下でこいつの食害にあうと、ひとたまりもない。昨年の夏は記録的な高温で降雨も少なかったことも影響したのでしょう。うちからホースが届く範囲の木々には妻が水やりをしていたので、すぐ近くのエゴノキは枯れなかったのかもしれません。

そういえば、うちには夏場ゴマダラカミキリが良く飛来します。園芸的な観点からは成虫の時期(産卵前)に捕殺するのが一番なのでしょうが、里山の生態系としてどのような優先順位が妥当なのか、どちらもありふれた生物だけに判断が難しい。生物多様性かまびすしい昨今悩ましい課題ではあります。(福光記)