札幌第1回報告集会

植村さん裁判報告集会 2016年4月22日「かでる2・7」

午後6時半から「かでる2・7」の4階大会議室で開かれた報告集会には、220人が集まり、会場は満員となった。
最初に、「植村裁判を支える市民の会」共同代表のひとり、上田文雄・前札幌市長(弁護士)があいさつ。「私も弁護士だが、裁判の弁護団には加わっていない。(市長を3期つとめ)13年のブランクがあるせいだが、札幌弁護団はじつに優秀で私は安心している」「植村さんは捏造のレッテルを張られてえらい目に遭っている。従軍慰安婦問題の報道は、当時、他紙も同じように扱いながら、朝日新聞だけが攻撃を受けている」と語り、「この裁判で私たちは問題の深さや裁判の意義をしっかりとらえ、悪しき方向に向かっている今の日本で何をすべきか、その認識を広げて行こう」と静かに、しかし強い口調で訴えた。
つづいて札幌訴訟、東京訴訟の両弁護団から、小野寺信勝弁護士(札幌事務局長)と神原元弁護士(東京事務局長)の報告があった。小野寺弁護士は、この裁判の重要な争点となる「捏造」という表現について、「櫻井さん側は、論評なのだから名誉毀損には当たらない、という言い訳にシフトを変えた」と批判し、さらに「権利をしっかりと正当に主張する、もしくは被害をしっかりとクローズアップするといった正当な活動に対して、櫻井氏は非常に嫌悪感を持っているんだろう」と論評した。また、神原弁護士は、東京訴訟の進み具合を説明し、「西岡側も捏造表現を論評だといって逃げている。さんざん捏造だ捏造だとあちこちで言っておいて、裁判になると、ぼくはそう思っただけだよ、と言ってるようなもんだ」「北星学園大学に届いた脅迫状やメールのコピーが段ボール1箱、北星から届いた。これも裁判の重要な証拠になる」などと語った。
次に立った植村隆さんは、きょうの法廷で行った意見陳述の要点を説明し、「この裁判は現在と未来の記者を守る闘いでもあります」と語った。会場には大きな拍手が沸き起こった。

【植村さんのあいさつ(要旨)】
思い起こせば去年2月10日の提訴は雪の舞う中だった。きょう弁護団と改めて地裁へ向かう同じ道を歩き、改めてみなさんとたたかえる喜びをかみしめています。
桜井さんの問題点。桜井さんは産経新聞コラムで、「金学順さんの訴状には、40円で売られたと書かれている」と書いて、私を攻撃している。事実にないことをあえてくっつけていっている。問題にしたい。
挺身隊は当時、慰安婦の意味で使われていた。1982年3月のテレビ欄に「女子挺身隊という名の従軍慰安婦」という番組が11PMで放送、とある。11PMの前の時間の番組が桜井さんの「きょうの出来事」という番組。桜井さんは調べればわかることを調べていない。
しかも桜井さんは私に一切取材しないで北星学園大を非難している。北星学園大がバッシングされているとき、「23年間捏造報道の訂正もせず学生に教えることが学生教育のあるべき姿なのか」「暴力的姿勢を惹起しているのは朝日と植村ではないか」と書き、脅迫などを批判して収めるどころか、あおりたてている。
それにあおられて「桜井さんの言う通りだ」と書くブログも出ている。「たまたま脅迫の手紙が入っていたからといって大騒ぎするのがおかしい」とたきつけられている人がいる。ほんとうにおそろしい。桜井さんのような影響力のある人が、根拠にもとづかず、自分のインチキな記事をもとに攻撃しているのは異常なこと。
きょうは法廷で満席になって聞いていただきました。これから長い闘い。みなさんとともにたたかっていきたい。こんなことで記者が萎縮させられたら、歴史の問題に着手してアジアとの和解のため記事を書く記者が減ってしまう。いまの記者、未来の記者を守る為のたたかいだと思います。

後半は、評論家の佐高信さんの講演「櫻井よしことは何者か」と、佐高、上田、植村3氏によるトークセッション。佐高さんは講演で、櫻井氏とシンポジウムなどで同席した時のエピソードを巧みな話術で紹介しながら、佐高流の人物論を展開。さらに、安倍首相の歴史観の根源にあるものや、公明党が自民党と連立する深いワケを指摘し、自公連立政権を痛烈に批判した。
集会の最後に、東京からかけつけた共同代表の香山リカさん(精神科医)と崔善愛さん(ピアニスト)が、それぞれに共同代表となった経緯を語り、植村さんにエールを送った。
text by K.T
▼写真左から上田文雄さん、植村隆さん、佐高信さん
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集会の動画(casted by IWJ)