2009年度‎ > ‎

第10回つどいの要旨

小林弘幸 「アカボシゴマダラの分布拡大予測」

要旨:
 アカボシゴマダラ(Hestinaassimilis)はチョウ目・タテハチョウ科に属するチョウで,日本においては外来種であり,要注意外来生物にも指定されている.本種は関東地方で分布拡大中であり,在来種のゴマダラチョウとの交雑の可能性などが指摘されている.本研究では,アカボシゴマダラがどのように分布を拡大するのかを予測し,今後の管理に役立てることを目的とする.今回は分布拡大予測の途中結果と今後の計画について発表する.


藤本理子 「外来生物タイワンリスの樹皮剥ぎ要因」

要旨:
 外来生物タイワンリスは神奈川県で分布を拡大している。タイワンリスによる被害の一つとして樹木の皮を剥ぐことによる樹木の成長阻害、枯死がある。
 本研究ではタイワンリスの樹皮剥ぎと樹高、胸高直径、樹種の関係を調べた。


降幡和弘 「外来植物マルバフジバカマ(Eupatorium rugosum)が二次林植生へ与える影響」

要旨:
 キク科の多年生草本、マルバフジバカマ(Eupatorium rugosum)は北米原産の外来植物で、箱根の植物園で観賞用として栽培されていたものが逸出し、関東を中心に広がりをみせている。本種は耐陰性があるため林内にも侵入可能であり、在来植物との競合が危惧される。春期に前年度の株もとから新たな茎葉を伸ばすと同時に種子繁殖も行うなど繁殖力は旺盛で、大型のものになると100cmを超えるものもあり、林床への光を著しく遮ることから、一度定着を許すと林内環境を大きく改変する可能性も考えられる。また、他感物質を放出するとの報告もされており、林床植生へ与える影響が危惧される。
 本研究では、マルバフジバカマの定着要因および在来種への影響を明らかにすることを目的とし、今回はフェノロジーおよび繁殖様式について発表する。

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