気まぐれな神様が 提示した選択肢
本当に欲しいのは 不機嫌な空の色
取り出したケータイの画面が
受け損なった僕の視線
最初からわかってたんだ
足りないのはいいわけだって
在るもので満足しなければと
無いものは無いものだから
当たり障りの無い理由をあと一つ
騙せないのは自分だけ
おせっかいな神様が 切り替えた思考回路
気がついて振り返る 梅雨時の花の色
仲良しの古びた自転車が
歩き続けるその向こう側
最初はわからなかったんだ
足りないものがこれだったなんて
在るものじゃ満足できないよ
無いものが欲しいんだから
当たり前なこの気持ちをあと少し
騙せるのは自分だけ
「そっちは捨てなきゃね」
言ったのは神様?それとも自分?
在るもので満足しなければと
無いものは無いものだから
当たり障りの無い理由は見つかった
ああ それでも
それでも騙せないのは自分だけ