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ここでは仕事の達人になる方法、人生の達人になる方法を紹介しています。
分かりやすく教える技術・・・(1)





1.周到な準備が、教える効果を倍加する


専門知識や経験を伝えることは、それほど簡単ではありません。


教えようとする気持ちは十分あるのに、それがうまく伝わらない、教えようとしている内容を理解してもらえない、ということはよくあることです。

その原因は、いくつか、考えられるでしょうが、まず、大切なことは、「明確な方針に基づいて十分に準備する」ということです。

それも、一般的な心構えのようなものではなく、次の2W1Gを明確にすることが、上手に教えるための準備段階にとって不可欠です。



(1)Whom?(誰を教えるのか?)

教える相手を把握します。

所属や名前だけでなく、その人のプロフィール、専門分野などを、具体的な人間像を描けると、教える対象がぐっと近づきます。



(2)Why?(なぜ教えるのか?)

教える目的と、教える必要が生じた理由と背景を、しっかりと理解することです。

これが明確になれば、相手に適した内容を構成することができます。



(3)Goal?(目標は何か?)

教えることによって、相手にどのような変化を期待するのか。

また、それがどのように職場で生かされるのかなど、教える目的を明らかにします。

教えること自体が目的なのではなく、「期待される成果」のために教えるという点を忘れてはいけません。




分かりやすく教える技術・・・(2)

2.最初のプロセスは「言ってきかせる」

どういうプロセスで教えていったらいいでしょうか?

第一のプロセスは「言ってきかせる(ガイダンス)」です。

目標達成に向かって「やってみよう」という気持ちを部下に持たせるためには、どういってきかせるかということです。

そのためには、次の事項が重要なポイントです。

(1)     目標を達成するメリットや喜びを説明する

(2)     身近な例を説明する

(3)     現状と目標の差を分析する

(4)     目標は具体的に示す

(5)     目標は数字で示す

(6)     目標達成の期限を決める



3.モデリングで熟練したスキルを教える

第2のステップは「やってみせる(モデリング)」です。

これは熟練したスキルを教えるときの方法ですが、そのとき6つの点に注意しなくてはいけません。

(1)     失敗を恐れないようにいって聞かせる

(2)     ゆっくりやってみせる

(3)     つまずいた人への対応

(4)     見せ方を工夫する

(5)     効果的な「たとえ(比喩)」を使う

(6)     部下に質問、意見、感想を聞く





分かりやすく教えるコツ・ポイント技術・・・(3)


4.ロールプレイでレベルアップ

第3のステップは「やらせてみる(ロールプレイ)」です。訪問や電話対応など様々な場面を想定して行われます。

このステップは、部下に実際に体験させ、成果があることを実感させることによってさらに高いレベル(難しい課題)に挑戦するように動機づけることが目的です。

また、実際にやってみることによって、難しさや工夫すべき点を見つけ出すことができます。

この研修には次の3点が重要ですが、あわせて他者が指摘する欠点や至らない点を素直に認めるよう指導することが成功の秘訣です。


(1)     手順と役割をしっかりと理解させる


(2)     臨機応変に行う


(3)     ほめる



分かりやすく教えるコツ・ポイント・技術・・・(4)



5.結果を伝えて次のステップへ

第4のプロセスは、「結果を伝える(フィードバックその1)」です。

もちろん漠然と伝えればよいのではありません。上手に結果を伝え、次のステップに活かす方法を教えなければなりません。


(1)結果から何を読み取るのかを伝える

たとえば、話し方のロールプレイの結果を伝えることを考えてみましょう。

ロールプレイが上手にできたかどうかを伝えるだけでは不十分です。

その過程と結果から読み取れるもの、たとえば、声の大きさ、メリハリ、アイコンタクト、論理構成などのポイントを伝えます。



(2)数値で伝える

ロールプレイでは、観察結果を伝えることになりますが、良い悪いを数値の段階で表して伝えるとわかりやすくなります。



(3)評価項目を決める

数値で測定できないものは、観察した結果を言葉で伝えることになります。

この場合、あいまいな評価は避けるべきです。話し方のロールプレイの結果を伝えるのに「だいたい良かったと思います」では、結果を伝えたことになりません。

このような場合は、あらかじめ、評価項目を決めておきます。

たとえば「聞き取りやすい大きな声で話していましたか」「話すスピードは適切でしたか」「適当な間がありましたか」などです。



(4)マイナスの評価の伝え方

マイナスの評価を部下に納得させ、受入れさせるためには、評価の基準が妥当であること、評価の結果が妥当であることが必要です。



分かりやすく教えるコツ・技術・・・(5)


6.自信をもたせる「ほめ方」の要点

第5のプロセスは「ほめて自信をもたせる(フィードバックその2)」です。

ほめることは、成果や努力、進歩を認めることです。

たとえば、接客が上手だと認められることは、接客のスキルをほめられていることですが、同時にそのスキルを身につけるまでの努力を認められたことにもなります。

部下は自信をもち、次の課題に積極的にチャレンジしようと思うでしょう。

結果についてのコメントは、ややもすると欠点を指摘しがちですが、ほめる効用をもっと活用しなければなりません。

結果をフィードバックする方法について、ほめて自信をもたせるという観点でポイントを整理してみましょう。


(1)     良い点をほめる

良い点をほめることは、意外に難しいものです。

かりに自分のレベルを基準に評価すると、部下をほめることは難しくなります。

部下をよく観察し、少しでも良いところがあれば、そこをほめましょう。




(2)     ほめてから欠点を指摘する

ほめてから、欠点を指摘する場合と欠点を指摘してからほめるのとでは、受ける印象が違います。

フィードバックするときには、まず、最初にほめましょう。




(3)     ほめるときは具体的にほめる

漠然としたほめ言葉は部下に伝わり難いものです。

「全体的に良かった」では何も分かりません。

具体的にどこが良かったのかを示すことによって理解が深まり真実味が伝わるのです。




(4)     タイミングよくほめる

ほめるタイミングも大切です。時間が経ってから「そういえば、あのときの君の●●●は良かったね」では、ほめられてもうれしくありません。

情報を入手したらタイミングよく部下をほめます。
●悩むに対す処方箋

思考の中から感情を締め出してしまおう。
私たちは「公平な客観的」態度で事実を集めなければならない。
しかし、悩んでいる場合には、それも容易なことではない。
悩んでいる時は、感情が高ぶっているからだ。

だから、こうしよう。

1)事実を把握しようとする場合に、情報集めは自分のためではなく、誰か他人のためのだと思うようにする。
こうすると、事実に対して冷静かつ公平な観察がしやすくなり、感情を取り除くことができる。

2)自分を悩ましている問題について事実を集めているあいだは、自分を自分の反対側に立って反論しようとしている弁護士とみなし、反論を加える準備をしているつもりになる。

つまり、自分自身に不利な事実の全て、直面したくない事実の全てを把握するように努める。