投稿日: Mar 10, 2019 5:58:47 AM
YouTube Data APIをユーザーが新規登録した場合の一日あたりのAPI使用量(クォータ)の上限が10000に減らされていました。
(おそらく2019年以降。僕が登録した2017年の時点では1000001でした)
この値を増やすにはGoogleにメールを出して割当増加を要求しないといけないようなので敷居が高すぎます。
チャット取得一回につき7クォータを消費するため、一日10000クォータ以下にするためのチャットの取得頻度はおよそ1分に一度になります。
10000 / 7 / 60 / 24 = 0.992
これでは読まれるのが遅すぎて非実用的ですね。また視聴者数の取得も同様にAPIを消費します。
確認方法
APIKeyを登録するのに使ったGoogle Cloud Platformを開く
左上のナビゲーションメニュー→APIとサービス
YouTube Data API v3をクリック
割り当てをクリック
Queries per day の上限を確認(10000だったらアウト)
解決策
配信を引退した知人からAPIKeyまたはClientID/Secretをもらう
もし同じAPIKeyを共有する場合、少なくとも6人は同時に配信できます。でも使用量限界に達したら喧嘩になるかも……。
Twitchに移住する(TubeyomiはTwitchに対応しています)
更新頻度を少なめに設定する
チャット30秒・視聴者数300秒で11時間程度配信できます。ただし配信者機能を使うとその分消費されます
他の読み上げツールを使う
GoogleがAPI使用量を元に戻してくれるよう天に祈る
僕の考え
ログインなしですぐ読み上げられるのが読み上げツールの理想です。Tubeyomiも当初はそうでした。
しかしAPIの仕様に対応していく過程でAPIKeyはユーザーが用意することになり、その消費量についても操作を要求するようになってしまいました。
Googleの意図は、APIKeyはユーザーに用意させずに開発者が管理し、有料プランで使用量を増やしてくださいということだと思います。
一理も百理もあります。そもそもAPIKeyをユーザー側で登録するのはイレギュラーであり非推奨なのです。
ですが、もし僕が寄付を募ってそのお金でAPI使用量を増やすとしたら、間接的にTubeyomiが有料という意味になります。
それは良くないです。誰でも使えて無料で広告もないツールであることが重要だからです。
以上を考慮した結果、現状は理想とは程遠く、妥協策を用いる度にユーザーの手間が増えていく無残な状態であると言わざるを得ません。
これでYouTube対応を名乗るのはどうかと思うため、YouTube対応の文言を外すことにしました。
2020/06/14
YouTubeのAPI使用量が減らされてから既に一年以上が経ち、もはやTubeyomiをYouTubeで利用しているユーザーはいなくなったと思われるので、ファイルサイズ削減のためにYouTube向けの機能を削除しました。
まさかとは思いますが、まだAPI使用量が減らされていないアカウントを持っていてTubeyomiを使用している方がおられましたら、バージョン1.7.7をご利用ください。