サスペンションとは？

サスペンションと聞いてまず何を思い浮かべるでしょうか？

車や電車などの床下の、バネやその構造物を思い浮かべられれば結構です。

サスペンションとは平たく言うと振動の緩和を目的とし、

それにより乗り心地を良くしたり、操縦性能や安定性を高める機構です。

また、車体を優しく支えるために、全体を軽くすることができます。

それでも重い車体を正確に支えるのに精密かつ力持ちでなければなりません。

サスペンションのない乗り物を思い浮かべてみてください。

源氏物語絵巻に出てくるような牛車をイメージしてください。

乗り心地が悪いのは容易に想像できますね。

その後日本では駕籠（カゴ）が発達しましたが、サスペンションは駕籠を担ぐ人でした。

サスペンションの歴史は馬車から始まったと考えていいでしょう。

今日のバネの材料が発明される前には、皮革で客室をぶら下げていました。

揺りかごと同じですね。

鉄道や自動車もみんな馬車を見倣ってサスペンションを装着しました。

鉄道や自動車の発達はサスペンションと共にあったのです。

日本も明治に入って人力車（バネがついている）が先ず普及しました

その後、新しい動力でさらにスピードアップはしたものの、

他の性能はあまり変わっていません。

この船でさえも同じ考えで、

「波エネルギーで走る揺れない船」が実現できるのです。

時代は大きな変換点を迎えています。

前振りはさておき、

ここでは乗り物開発秘話とともに、サスペンションの世界をのぞいてみませんか。

ぜひご意見など下記にお寄せください。

t-maeda@theia.ocn.ne.jp